我を知る


雨が降ると。


濡れないように。


傘を持つ。


荷物を持っているときは。


両手が塞がって。


手を繋げない彼女は。


少し顔が曇ってみえる。


いつもは隣にいるのに。


そんな雨の日は。


俺の少し後ろをついて来る。


少し下を向いて。


水溜りを避けながら。


たまに俺にも。


「水溜りあるよ」


なんて声を掛けながら。


俺は何を考えているのか気になって。


聞いてみるけど。


何も考えてなかったと言う。


水溜りに浸かってしまう心配をされると。


俺は子供か?


何て思い少し笑ってしまう。


でも。


そんな心配がとても嬉しく思う。