母方の祖父の一周忌でした。

コロナの為会えずに亡くなり、
寂しがりやの祖父はきっと寂しさの中
亡くなっていったのだろうなと思い
胸がいっぱいになった一年前の葬儀。

御焼香をあげていたら、

「何並びやんな、
ここ座ってお茶でもよばれてかんし」

とニコニコケタケタ笑っていた祖父に
今にも溢れそうだった涙が一気に引いていった。
なんか楽しそうだなと。

祖父の事が大好きでした。
何でも自分でする人。
いつもニコニコしていて怒られた事が無かったです。

祖父の家や周辺で採れるものは沢山。

温州みかんで生計を立てる傍ら、
米を作り、野菜育て、
川でうなぎ、鯉、手長海老を獲り、
イチジクや柿、梅、むかご、山菜、
土を削いで山芋掘り、、

お茶は毎年自分で植えたお茶の木から
葉を摘んで作ります。

摘んだ後、
炭で火を起こし、
大きな鉄鍋でお茶の葉を炒り、
揉んで、
広げて乾かす。

手間で重労働だけど美味しいお茶ができます。
そして、お茶を炒ってから全ての工程でお茶の良い香り〜。

今年は父が別の畑へ木を植え替えたばかりなので、
お茶摘みは難しいようです。

ちょっと寂しいけど、
また摘めるように早く大きくなって欲しい。

祖父は一周忌に顔を見せませんでした。
安心。