2010年11月に、こんな記事を書いておりました。

今やタイトルの航空会社の痕跡が残っているのは、USエアウェイズのコールサインくらいになってしまいましたが、その昔、日本へ乗り入れていたことがあります。1991年2月就航、1992年3月撤退と言う、わずか1年ほどしか見られなかった航空会社です。しかも、名古屋の発着時間が悪く、夕方遅延することも多かったので、私自身は2回しか見られず、カメラに収められたショットも、正直満足の行くものではありませんでした。

前回ご紹介したショットの後、最近になってフィルムスキャナを使うようになったので、過去撮影したネガを1つずつ調べるようになってきました。フラッドベッドスキャナのネガスキャン機構では、本来ネガの持つ画像をデジタル化するには少し難しい部分もあるのですが、フィルムスキャナであれば、直接読み込めて、現在使用中のモデルが解像度が高い、と言うこともあります。

すると、どうも3回遭遇していたようで、2コマほどネガで撮影したものが出て来ました。大変残念なことに、1枚はレジがピンボケ、もう1枚はANAの尾翼が被ってはいましたが、正直画像処理で何とかならないレベルではありませんでした。

今日はそのアメリカウエスト航空の、1991年8月のショットをご紹介しようと思います。

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America West Airlines Boeing747-206B N534AW at NGO/RJNN (August 1991)

イメージ 2
America West Airlines Boeing747-206B N534AW at NGO/RJNN (August 1991)

乗り入れ直後に湾岸戦争が始まり、乗客が激減。1991年6月には倒産して、会社更生法適用に。結局名古屋~ホノルルの路線権はノースウエストに売却されてしまい、1992年3月に名古屋撤退。したがって、わずか1年の乗り入れでしかなかったのですが、おそらく日本の747ファンには、伝説的に語り継がれているであろう、「日本で見られたB747」ではないかと思います。

もちろん、定期便以外ではこれ以上に珍しい機体は多数あると思います。ただ、定期便で見られたB747の中で、一番不遇だったのではないかと未だに思うことがありますね。