テリー・ギリアム監督のカルト人気作品だ。タイトルにブラジルとあるが、南米のブラジルとはまったく関係ない。この作品で使われている「ブラジルの水彩画」という曲に、監督がインスパイアされて付けたタイトルだということだ。この曲はCM(今だとプレミアム・モルツのCMとか)など、いろんなところで使われているが、僕は、てっきり「未来世紀ブラジル」オリジナルのテーマ曲なんだと思い込んでいた。

 

舞台は“20世紀のどこかの国”となっているが、1985年製作当時、めいっぱい近未来をイメージして作られたものだと思う。ガチガチの管理体制を敷かれた近未来国家。主人公は役所に勤めるサム(ジョナサン・プライス)。彼は、毎夜、自分が騎士となって美女を助け出そうとする夢を見ていた。ある日、階下の住人の誤認逮捕について抗議にきたジル(キム・グライスト)を見かける。ジルは、サムの夢に出る美女とそっくりだった。

 

未来都市の描き方が素晴らしい。ギリアム監督のイマジネーションには、ほとほと感心する。きっちり予測して作る未来社会ではなくて、こうだったら楽しいなという自身の願望で作り上げたものに違いない。その証拠に、へんてこりんな機械のギミックがいくつも登場するが、どうにもアナクロな感じがぬぐえない。機械として最低限の働きはしているようだが、とても機能的だとは言えないね。面白みはあるけど。

 

近未来を撮影するためのセットがかなりの規模だと思われる。CGがない時代の作品なので、一部の背景は絵で描いたものを合成してると思う。でも、だだっ広い役所の内部とかは、けっこう大がかりなセットを作って撮影しているはず。やたらに広いお役所のつくりや、役人の無機質な対応など、とにかく不気味さを感じる。しかし主題曲の「ブラジルの水彩画」が流れると、暗い感じを中和してくれるので助かる。

 

今回僕は143分のDVD版で観たが、バッドエンディングとなっていた。アメリカで公開したときは、バッドエンドを配給会社が嫌って、短く編集しなおしたそうだ。今回観たのがディレクターズカット版となるはずだが、ラストや上映時間が違うバージョンがいくつかあるみたいだ。僕は10代の頃と、30代の頃にもこの作品を観ていたが、それぞれエンディングがどうであったか覚えていない。なぜかというと、ストーリーはあってないようなもの。ギリアム監督が作り上げた世界を楽しめれば、それでいいのだから。

                                                  田中 徹矢

 

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