僕は原作の「疫病神シリーズ」が好きなので、公開と同時に映画館へ観に行った。一応ヤクザものになるので、観客はおっさんが多いかと思っていたら、意外に若い女性が多かった。主人公を関ジャニの横山裕が務めているおかげだろうか。

 

「疫病神シリーズ」は、イケイケヤクザの桑原と、建設コンサルタントの二宮のコンビの話だ。原作を読む前は、大阪ヤクザの恐ろしい実態を描いているものかと思っていた。読んでみたら、大阪の街を背景に、軽妙な関西弁が飛び交うドタバタ劇だった。もちろんヤクザ絡みなので暴力シーンは出てくる。しかし殺人にまで及ぶことが一切ないのが、このシリーズのいいところやね。

 

シリーズは、スカパーでドラマ化されている。僕はそっちも観ているので、ちょっと比較してみた。ドラマは、桑原を北村一輝、二宮を濱田岳が演じていて、このキャスティングも悪くなかった。映画の二宮役の横山裕はイケメンすぎるな。濱田岳の方がうらぶれた感じがあった。パッと見でヤクザと思わせる風貌も、佐々木蔵之介よりは北村一輝の方に軍配があがるだろう。ただし映画版のキャスティングの妙は、横山裕も佐々木蔵之介も関西出身だということだ。大阪弁の会話をナチュラルにできる。この作品においてポイントが高いところだ。

 

映画は、原作未読者にはちょっと説明不足だと感じた。原作読んでる僕には、テンポよくて良かったけど。二宮は建設コンサルタントと名乗っているが、実態は土建屋とヤクザを仲介するのが仕事だ。建設現場でいやがらせなどのトラブルが起きると、ヤクザが出ていって話をつける。この仲介業を“捌き”と呼んでいる。僕もこの「疫病神」ではじめて知った。

 

映画の中でも“捌き”がどうのとか“暴排条例”がどうのとか言っていたけど、原作読んでいないと「なんのこっちゃ」となるだろう。原作の第1作は90年代に書かれたので”捌き“も仕事として成り立っていただろう。でも今はヤクザ絡みの取り締まりが厳しいから難しいのではないか。

 

映画は、原作シリーズ5作目で直木賞を受賞した「破門」をベースに作られている。映画プロデューサーの小清水(橋爪功)が、ヤクザも含めた出資者のカネを持ち逃げしたので、それを取り戻すため疫病神コンビが奔走する。原作読んだときはあまり思わなかったが、疫病神コンビから何度でも逃げ出す橋爪功が、タフな逃亡者としていい味出していた。逃亡先のひとつに愛媛の今治が登場する。これは原作者の黒川博行の生まれ故郷が今治だからだと思われる。黒川作品には今治がよく登場する。

 

大雑把な感想だけど、映画版は、より明るくより楽しく作られててよかった。たまに二宮が内省的な言葉を口にするけど、ああいうのは要らんな。

 

                                   田中 徹矢

 

 

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