パリ警視庁のヴリンクス(ダニエル・オートゥイユ)とクラン(ジェラール・ドパルデュー)は、昔は仲良くしていたが、捜査手法などの違いで今では袂を分かっている。現金輸送車の襲撃事件が連続で発生した。ヴリンクスとクランの上司は、二人に出世をほのめかし、事件を解決するようはっぱをかける。

 

実話を基にしているということだが、何ともやりきれない話だ。現金輸送車襲撃は7件発生しており、被害金額は200万ユーロ、死者は9人にもなる。パリ警視庁はメンツをかけて、犯人を挙げなければならない。ヴリンクスは、シリアンという情報屋が殺人をおかす現場に立ち会わされる。そしてシリアンから、アリバイを証言するなら現金輸送車襲撃犯の情報を教える、と取引を持ちかけられる。

 

もちろん警察官の倫理では、シリアンを殺人の現行犯で逮捕しなくてはならない。シリアンが殺したのは、自分を警察に売った裏切り者で、言わば犯罪者仲間だ。僕は、それに目をつぶって、現金輸送車襲撃犯の情報を選んでも許されるのではないかと考える。おそらくパリ警視庁がこの選択を求められたら、表立って言えなくても、必ず襲撃犯の情報を取ると思う。このあたりは、映画「日本で一番悪い奴ら」の元ネタになった事件を想起させる。

 

ヴリンクスは出世や名誉欲があるわけではない。しかし状況的に仕方がないこともあり、シリアンのアリバイを立証し、見返りに襲撃犯の情報を得て逮捕までこぎつける。襲撃犯逮捕時は、手柄を焦ったクランの暴走によって銃撃戦となり、ヴリンクスの同僚がひとり亡くなってしまう。そのことでクランは部下たちから総スカンを喰らう。

 

その後ヴリンクスが偽証をしていたことが、別の証人によってバレる。罪に問われたヴリンクスは刑務所に7年入ることになる。ヴリンクスに代わり、クランが警視庁長官となった。出世欲がなく部下からも慕われているヴリンクスは地に落ちて、部下から総スカンのクランが出世するなんて皮肉だ。世の中、得てしてそういうものか。

 

部下に厳しく言わない人より、嫌われようが部下にムチャを言える人の方が、組織のトップからすれば引き上げたくなるのだろう。でも部下からトップが嫌われている組織って、うまく機能するはずないと思うのだが。

                                   田中 徹矢

 

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