旅に出たくなった

何か投げ出したくなった

投げ出した先は何もなくなるわけではないけど

そのひとつだけ失うのが怖くて

たったひとつのものが消えるのが怖くて

結局踏み出せないから

いつも通りに戻ってしまう

なにかを変えないと変わらないのに

いつも同じことを繰り返し

なにのせい あれのせい これのせい


もうわけがわからないよ


頼れるものもないから

ずっと心にためておくんだ

そしたらいつか消えるんじゃないかな

この繰り返しが終わったときに…
心に穴が心に穴が空いてしまった

なみだを流して埋めようとしたけれど
全くなみだがでないから
心の穴は全くふさがらない

とっても悲しいことのはずなのに
悲しさを通りこしてしまったようだ

なんだかもうおいてけぼりだ

心の穴はぽっかりあいてるよ
他に埋めれるものはないのかな…?
鼻がつまる 息はできる
私は寝ている 彼が寝ている

頭に浮かんだバカンス
遠い島のそのまた島の
青い海
絶えない青い空
ヤシの木が踊る
遠い島のバカンス

現実はまるで見えない
遠い島のバカンス
重なる不安を煙のように掻き消して
頭の世界は無限大

雨が降るのは関係なく
雨とは正反対の遠い島のバカンス
縛られものがなにもなく自由

ああそこが私とあなたの世界
ああここが紛れもなく非日常

雨が降る