今回は、651系の紹介をしたいと思います。


  ​651系の概要


(651系電車)

651系は、1988年から1992年にかけて製造された交直流特急形電車です。

主に特急「スーパーひたち」「スワローあかぎ」用の特急形車両として使用されました。

在来線で初めて130km/hでの営業を行った車両でもあります。


  ​651系の役割

651系が投入される以前から常磐線には特急「ひたち」が運行されており、国鉄時代に設計・製造された485系電車が使用されていました。

主にこの485系の置き換えを目的として製造されました。


  ​性能・両数

最高速度:130km/h

両数:基本編成7両、付属編成4両


  ​内装


(普通車 内装)

少し画質が粗くて申し訳ありませんが、こちらが651系の普通車の内装となります。

リクライニングシートを備えており、平成初期に製造された車両としては非常に豪華な内装となっています。


写真はありませんが、グリーン車は2列+1列の配置だったようです。


  ​特急スーパーひたちからの撤退

2013年3月のダイヤ改正でE657系に置き換えられる形で、特急「スーパーひたち」の運用からは撤退しました。

なお、「フレッシュひたち」(E657系の代走)として2015年3月まで、いわき-富岡間の普通列車として2020年3月まで常磐線で活躍しました。


  ​高崎線特急への転用


(スワローあかぎで運用される651系1000番台)

常磐線から撤退した一部編成が、2014年3月から185系の置き換えを目的として高崎線特急「スワローあかぎ」、「草津」、臨時特急「水上」の運用に投入されました。

高崎線に転用するにあたって交流機器の使用停止等がなされており、このグループは「651系1000番台」を名乗っていました。

2023年3月のダイヤ改正でE257系に置き換えられる形で全車が運用離脱し、2023年10月までにクハ651-1001を除く全車が廃車されています。


  ​伊豆クレイル


(伊豆クレイルに使用されたIR01編成)

2016年7月から2020年3月まで、651系1000番台旧OM301編成を改造したIR01編成(国府津車両センター所属)を使用した臨時快速「伊豆クレイル」が主に小田原-伊豆急下田間で運行されていました。

外装だけでなく、内装も大幅に変更されており車内では食事が振る舞われていたようです。


  過去の​定期運用線区

常磐線 上野-岩沼

東北線 上野-大宮、岩沼-仙台

高崎線 大宮-高崎

上越線 高崎-渋川

吾妻線 渋川-万座・鹿沢口


  ​臨時列車等で走行した線区

※下記の路線以外にも入線している可能性が大いにあります。詳しい方がおられましたら、是非コメント欄にて教えて頂けると助かります。


東海道線 東京-熱海

東北本線 大宮-郡山

伊東線 熱海-伊東

横須賀線 大船-鎌倉

中央本線 国立-高尾

川越線    大宮-川越

水戸線    友部-小山

両毛線    小山-桐生

上越線    高崎-水上

武蔵野線 国立-新小平-西船橋

京葉線    東京-西船橋

根岸線    横浜-磯子

伊豆急行線 伊東-伊豆急下田


  ​過去の所属先

・勝田車両センター 1988年~2020年

・国府津車両センター 2016年~2020年

 ※伊豆クレイル編成のみ


  ​現在の所属先

・大宮総合車両センター東大宮センター

2013年~

※クハ651-1001のみ郡山総合車両センターにて長期留置中、東大宮にはいません。


  ​定期検査(全般検査等)担当箇所

JR東日本 郡山総合車両センター


以上、651系の紹介でした。


  ​参考文献

【出典①】Wikipedia「JR東日本651系電車」2024-1/20 14:26版



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