201系電車の概要
(201系電車)
201系は1981年から製造された直流通勤型電車です。京阪神地区には1983年から導入されました。
・営業最高速度:100km/h
・制御機器:サイリスタチョッパ制御
なお原則として他形式と併結して運転されることはありません。
内装
(201系車内)
4つドア、ロングシートの構造となっています。
年表
・1983年 京阪神緩行線で運用開始
・1987年 224両がJR西日本に承継される
・2003年 体質改善車の運行開始
・2005年2月 森ノ宮電車区(環状線)へ転出開始
・2006年12月 奈良電車区(関西線)へ転出開始
・2007年3月 京阪神緩行線での運用終了
・2008年3月 おおさか東線での運行開始
・2017年3月21日 LB5編成が廃車回送される。
JR西日本の201系としては初の廃車発生
・2019年6月 大阪環状線・桜島線での運用終了
・2022年3月 おおさか東線での運行終了
定期運用線区
大和路線 JR難波駅~奈良駅
※2024年1月現在
過去の定期運用線区
東海道線 神戸駅~野洲駅
山陽本線 加古川駅~神戸駅
福知山線 尼崎駅~新三田駅
湖西線 山科駅~永原駅
大阪環状線 全線
桜島線 西九条駅~桜島駅
関西本線 奈良駅~加茂駅
和歌山線 王寺駅~高田駅
桜井線 奈良駅~高田駅
おおさか東線 新大阪駅~久宝寺駅
試運転等で入線実績がある線区
(北方貨物線を走行する201系)
※下記線区以外にも入線実績のある路線があるかと思われます。詳しい方が居られましたら是非御教授お願い致します。
東海道線 野洲駅~米原駅
山陽本線 下松駅~加古川駅
阪和線 天王寺駅~日根野駅
片町線 徳庵駅~鴫野駅
梅田貨物線 新大阪駅~西九条駅
北方貨物線 塚本(信)~吹貨西
おおさか東線 大阪駅(地下ホーム)~新大阪駅
森ノ宮車
(大阪環状線の201系)
前述の通り2005年から森ノ宮に201系が導入されました。森ノ宮所属車は最終的には8連16本となり、基本的には103系と共通運用される形で使用されました。
(大和路線 区間快速に使用された201系 右)
2016年3月までは大阪環状線周回運用やゆめ咲線運用だけでなく、大和路線に直通する「区間快速」で加茂駅まで運用されていました。
奈良車
(大和路線・おおさか東線の201系)
奈良地区では2006年12月に運用を開始、大和路線を中心に運用されています。普通列車に使用されることが多いですが快速列車の運用もあり、輸送障害時に「大和路快速」を代走をした実績もあります。
なお奈良線の運用に就いたことはありません。
(変電所の関係で入線不可という説もあります。)
長らくの間6両編成×16本の体制でしたが、103系6両編成の置換や2019年3月のおおさか東線新大阪開業に合わせて森ノ宮支所から6編成が転入し、6両編成×22本の体制となりました。奈良の201系としてはこの時期が最盛期だったかなと思います。
2020年5月1日にND603編成が廃車回送されたのを皮切りに、徐々に数を減らしています。
ラッピング列車
(ハリーポッターラッピング列車)
ゆめ咲線を中心に運用されていました。
(ユニバーサルワンダーランド ラッピング列車)
こちらもゆめ咲線を中心に運用されていました。
(真田丸ラッピング列車)
2016年に大河ドラマ「真田丸」のPRを目的としたラッピング列車が運転されていました。
(たたら侍ラッピング列車)
2017年に公開された映画「たたら侍」のPRのため、ラッピングされた列車が運行されました。
今後の展望
2024年度に網干総合車両所から221系が奈良支所に転出し、全てが置き換えられる見込みとなっています。