本日、JR貨物が東海道線山王信号場~名古屋港駅間(名古屋港線)を廃止すると発表しました。廃止年月日は2024年4月1日を予定しているとのことです。



  ​名古屋港線の概要


(名古屋港駅から名古屋駅へ向かうレール運搬車)

名古屋港線は1911年に名古屋-名古屋港の区間で開業した路線です。その後堀川口までの延伸、名古屋市場への支線なども建設されましたが、貨物輸送の衰退等もあり現在残っているのは山王信号場~名古屋港の区間です。

 かつては、「ナゴヤ球場」の観客輸送も行っていましたが、中日ドラゴンズの本拠地が移転されたため現在は貨物列車のみが運転されています。

 また、JR貨物が線路を保有している珍しい路線でもあります。現在は、名古屋港駅で積み込むJR東海向けのレール輸送列車のみが運転されています。


  ​廃止理由

廃止理由ですが、公式では「名古屋港駅での取り扱いがなくなる見通しとなったため」と記載があります。

先述した通り、この路線はJR東海向けのレール輸送列車のみの運転となっています。レールを積み込むJR東海のレールセンターが笠寺駅に移転する(現在建設中)という事で、取り扱いが無くなるという事だと思われます。


  ​何とか活用できないのか

コンテナ等の貨物は近隣の名古屋貨物ターミナル駅や名古屋南貨物駅でも取り扱かっており、わざわざ名古屋港駅で取り扱うメリットは無いと思われます。


旅客化に関しても、すぐ横を名古屋市営地下鉄名港線が並行していることから必要がないと言うわけです。

上記の理由もあって廃止を決定したと思われます。


​一言

レール輸送が無くなった後も路線を維持する理由が全くありませんので、廃止は仕方ないですね。

個人的な話になりますが、牽引機がDD200になってから行けていませんので、最後に一度行っておきたいですね。


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