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デレク・トラックス(Derek Trucks)その3

Out of the Madness / The Derek Trucks Band (1998)

OutoftheMadness.jpg

1. Preachin' Blues
2. Younk Funk
3. Good Mornig Little School Girl
4. Forty-Four
5. Kickin' Back
6. Look-Ka PyPy
7. Alright
8. Death Letter
9. Pleasant Gardens
10. Spillway
11. Ain't That Lovin' You
12. Deltaraga

Produced by John Snyder
Derek Trucks, Bill Mckay, Todd Smallie, Yonrico Scott
Jimmy Herring - g.
Warren Haynes - v.g.(3,4,8)
Larry McCray - v.g.(11)
Matt Tutor - v.(1,7)

デレク・トラックス、セカンド・アルバムは、1998年2月17~21日にかけてとT.8のみ4月11日に録音されています。前作からは、約1年半のインターバルで録音されたことになります。メンバー4人は変わっていませんが、クレジットにもあるように、全体の半数に当たる6曲でボーカルを取り入れています。そしてよりBlues色が強く現れたサウンドへと進化していきます。
つづく

デレク・トラックス(derek Trucks)その2

The Derek Trucks Band (1997)

TheDerekTrucksBand/jpg
1. Sarod
2. Mr. PC
3. 555 Lake
4. D Mnor Blues
5. #6 Dance
6. Footprints
7. Out of The Madness
8. Naima
9. So What
10. Evil Clown
11. Egg 15
12. Sarod Outro

Produced by John Snyder
Derek Trucks, Todd Smallie, Bill Mckay, Yonrico Scott, Gary Gazaway (3,6)

デレク・トラックス最初のタイトルは、1996年9月30日~10月4日にかけてロサンゼルスにて録音されています。17歳の時の録音です。ジャケット写真から気がつくことといえば、やたら指の長さが目立ちます。コードを押さえるときに有利に働いていることでしょう。またギターが現在のSGとはモデルが違っています。音色も若干固めに感じます。
さて収録されている曲を見ますと12曲中8曲がオリジナルとなります。残る4曲がカバーとなりますが、実に渋い選曲がされています。まず登場するのがトラック2のJohn Coltraneナンバーです。単なるロックというスタンスを軽く超えていて、格好良いの一言です。こういうサウンドは大歓迎です。1959年のアトランティック盤Giant Stepsに収録されていたナンバーです。

GiantStep.jpg

このアルバムのタイトル曲は、Pat Methenyも取り上げていたりします。同じギタリストでもアプローチの仕方が全く違うのは言うまでもありません。このアルバムからはもう一曲、トラック8でカバーされています。
続いては、トラック6のFootprintsですが、こちらもMiles Davisのグループで活躍していたWayne Shorterの曲です。1966年のMiles DavisのアルバムMiles Smilesに収録されています。

MilesSmiles.jpg

このアルバムは、笑顔のジャケットが印象的なアルバムです。いつも怒っていた訳ではないでしょうが、マイルスのこういうジャケットは余り見かけませんね。この時期マイルスは不幸なアクシデントが続いていてそれを振り払うかのような笑顔が印象深いです。この時期のMiles Quintetの傑作です。
そしてもう一曲、トラック9ですが、こちらはMiles Davis 1959年の大名盤Kind of Blueに収録の曲です。

KindofBlue.jpg

これは、私もMilesのアルバムの中では最初に購入したアルバムでした。パワーやテクニックよりも人間の内面にあるもの、静なる魂が現れているような作品です。

デレク・トラックスは、大きく特集が組まれたギターマガジン2007年2月号の中で、カリフォルニアにあるインドのサロード奏者であるアリ・アクバル・カーンの音楽学院で学んでいると語っています。そのときの指導では、最初にボーカルトレーニングを受けています。肉声知らずして楽器は極められないということなのかも知れません。その後、ここでカバーしたホーン作品やボーカルはレイ・チャールズ、オーティス・レディングからマヘリア・ジャクソンなどのゴスペルナンバーまで消化しています。また、インド音楽のラーガからも多くの影響を受けていて練習にも取り入れているということで、トラック1や12などの奏法や以降のアルバムでも時々それらしきフレーズが聴こえてきます。



デレク・トラックス(Derek Trucks)その1


今日は、現在27歳のギタリスト、Derek Trucksのことなどを・・・。
昨年末のEric Clapton Japan Tourへ足を運ばれた方には、ステージ中央でGibson SGを左手の薬指にはめたボトルネックタイプのガラス製スライドバーとピックを全く使わない右手で自在に操り、美しいギター・サウンドを響かせていた大柄な白人に釘付けとなったことでしょう。グッド!
この人こそが話題の凄腕ギタリスト、デレク・トラックスなのです。どのくらい話題なのかというと、これがアメリカのメジャー音楽誌である、RollingStone誌2007年2月9日号の表紙を飾っていることでも分かります。なんとタイトルは、The New Guitar Godsです。レッチリのJohn Frusciante, John Mayerと合わせて現代の3大ギタリストとされています。
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デレク・トラックスは、1979年6月8日に生まれ、フロリダ州ジャクソンビルで育っています。
スライドギターというと60年代の終わりに結成されたThe Allman Brothers Bandが思い出されます。71年にバイク事故で儚く散ったDuane Allmanがいたことで知られています。このバンドは、ツインドラムスとツインギターによる重厚なロックサウンドが特徴で、サザンロックなどとも呼ばれていました。このバンドのドラマーであるButch Trucksがデレク・トラックスの叔父であるということで、幼い頃より音楽に親しんでいたことは想像できます。実際、ギターは9歳で始めたといいます。
Derek TrucksのDerekは、もちろんDerek & The Dominosから命名されています。このバンドはEric ClaptonのバンドでDerek = Ericなのはご存知の通りです。