フロント補正の必要性 | ラノーズのブログ

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コイルサスペンションを持つジムニーで車高アップをした場合、その車高アップ量によっては変化したジオメトリーを補正しなければ走行性能は不安定になります。これは、前後のサスにいえることです。そして特に各所に補正が必要となるのが、3インチ以上の車高アップ量となります。車高アップ量によって、補正量や補正箇所は変わってきます。例えば、2インチアップ程度までならば、リアのラテ角度&長さ補正とフロントのキャスター補正とラテ長補正で十分に安定した走行性能を確保することが出来ます。しかしこれが3インチアップレベルになると、前記の他にも、フロントのラテ角度補正とステアリングロッド角度補正が加わってきます。フロントのラテ角度&ステアロッド角度補正は、主にハンドリングの改善です。3インチアップレベルでこれらの補正を施さないと、例えば舗装のつなぎ目等でハンドルを取られたりと、ハンドリングにかなりのクセが現れてしまいます。ちなみにフロントのラテ角度とステアリングロッド角度の補正は、補正をする場合、両方を同時に、同じ個所を同量施さなければ補正にはなりません。ラテ角度だけを補正してステアリングロッド角度を補正しない場合は、補正無の状態よりも更にハンドリングにクセが現れてしまいます。また、これら2か所の補正は、ホーシング側で補正を施すならば両方共にホーシング側で、フレーム側で補正をするならば両方をフレーム側でと、補正箇所も同位置で行わないと、これもまたハンドリングに悪影響を与えてしまいます。コイルサスの各リンクは、支点を中心とした円運動となりますので、その動きを考えればその意味も分かるかと思います。