ブログに絶対に書き留めておきたかった出来事のお話です。

 

 

 

ベルは、過去に犬に噛まれています。

 

立て続けに2回も。

 

どちらも柴犬でした。

 

 

 

 

鼻と前足をやられました。

 

とはいっても、若い犬ですから、外傷はすぐに治ります。

 

ですが、問題はベルの気持ち。

 

 

 

 

噛まれたことで、何もかもが怖くなってしまい、

 

散歩に行っても歩かず、犬や人に吠えるようになりました。

 

遠く。本当に、遠くの犬にも警戒し、怖くて歩けなくなるほどに

 

犬が駄目になってしまいました。

 

 

 

 

ベルが1代目の犬で、

 

そのようなトレーニングやリハビリの知識がないものですから、

 

正直、とても焦りました。

 

 

 

 

今となっては、どこに行っても静かに落ち着いていて、

 

会う人会う人に「お利口さん」と言われるベルですが、

 

犬との挨拶が何とかできるようになるのに 1年半

 

人とすれ違えるようになるのに 2年半

 

犬に吠え返さなくなるのに 3年

 

人の手が急に出てきても吠えなくなるのに 3年半 かかっています。

 

 

噛まれる前は、どんな人にも犬にも喜んで近寄っていた子が、

 

怖いものが増えたどころか、怖いものばかりになってしまいました。

 

 

 

 

 

こんなことになってしまい、焦り、落ち込みましたが、

 

その当時、私が暗示のように

 

ひたすら自分に言い聞かせていたこと。

 

 

少しずつでも変われる。成長する。

 

絶対に良くなる。

 

 

 

 

結果として、良くなりましたし、

 

今では、どこへでも楽しくお出かけができています。

 

一緒に頑張って良かったと心から思っています。

 

そして、ここまでの成長を遂げたベルを誇りに思います。

 

 

 

 

 

そんなベルとのリハビリの内容と1番苦労したことを書き留めておきます。

 

 

 

決して楽ではありませんでした。

 

ですが、せっかくの犬との生活。

 

楽しまなければ、損!精神でここまで頑張りました。

 

一番つらい思いをしたのは、ベルですから。

 

サポートを徹底しました。

 

どなたかの参考になれば幸いです。

 

また、このような犬がいるということ知っていただければと思います。

 

 

 

 

 

【リハビリ内容】

・カートに乗せてどこへでも連れて行く。

・ドッグランの外を散歩する。

 

 

基本は、これだけです。

 

後は、ハーネスからハーフチョークに変えました。

 

チェーンの音に敏感で怖がる子がいると聞いたので、

 

ハーフチョークはお勧めはしません。

 

 

 

 

 

それから、リハビリをするうえで、気を付けていたことです。

 

 

無言で犬を近づけてるような

 

非常識な犬飼いからは、無言で逃げます。

 

そんな非常識な犬飼いには、怖くて近づけません。

 

 

 

挨拶の確認の際、吠える事実は、予め伝えます。

 

お互いびっくりしてトラブルになるのは、避けたいですから。

 

 

 

何かできるようになったときは、

 

外でも大げさに褒めます。

 

傍から見たら変な人ですが、そんなことは気にしてられません。

 

帰ってから、「さっきは、お利口だったねぇ」なんて言っても伝わりませんので。

 

 

 

 

他にも色々試しましたが、これらが主な内容です。

 

 

 

 

 

 

 

一番困ったのが、「人とのすれ違い」

 

すれ違おうとしても、人が怖すぎて、その場で立ち止まってしまうんです。

 

動いて逃げたくても、逃げられないんです。

 

 

ですが、人からしたら

 

「撫でてほしくて止まったのかな」

 

と思ってしまいがちなんです。

 

何度も止まるたびに、

 

「可愛いね。撫でてほしいの?」

 

と声をかけながら、近づいてくれる人が何人もいたのですが、

 

「違うんです。怖くて動けないだけなんです」

 

とお伝えして断っていました。

 

 

 

止まってしまったときは、

 

人とベルの間に入り、しゃがんで一緒に人が通りすぎるのを待ちました。

 

傍から見たら変な人です。

 

 

変な人にはなりますが、ベルには良い効果をもたらしましたよ照れ

 

 

 

 

 

ベルを噛んだ犬は、平然と過ごしていると思うと腹立たしいですが、

 

そんなことを思っていても、ベルの恐怖心は消えませんし、成長もしません。

 

ベルが頑張ってくれたおかげで、今はとっても楽ですし、楽しく生活が出来ています。

 

今、昔のベルのように頑張って克服しようとしている子は本当に頑張ってほしいです。

 

ですが、克服だけが全てではありませんので、その子にあったやり方で。

 

どなたかの参考になれば幸いです。

 

全ての犬が楽しい犬生を送れますように。