2024年 6月終盤戦 雨中の利根川に散る | 渓を歩く

2024年 6月終盤戦 雨中の利根川に散る


22日(土)16:30〜18:30

山梨県から遊びに来てくれた友人に会うために、仕事をせっせと終わらせて利根川に急行。振り返ってみると、5月最終週から4週連続で利根川に出かけていました。他所に浮気せず、利根川一本勝負。すぐにあちこちへ目移りする自分には珍しい?一途なシーズンを送っています。


暑い中頑張っている友人を追いかけて、松居釣具店の下流にINしました。大正橋の水位は相変わらず0.80付近を推移しており、大きな変動はない状況。こんな中でも少しずつ遡上してきているであろう利根鱒を狙い、渇水時のセオリーである石の洗われた瀬に狙いを定めます。今年の利根川は本流のあちこちでクロカワ虫が取れるので、やりたい流れのほとりで30匹程度確保してスタートです。


ひと流しめで、ツン!ときました。

7寸ほどのヤマメ。


そして、すぐにツン!すんごく小さい新子です。次世代を担う魚が釣れると安心します。


今回は先行した友達が上手に流していたので、なかなかアタリが出ませんでした。ですからいつも以上に細かく、小さいスポットを丹念に流してみました。しかし、努力もむなしく反応をほとんど得られずに日没タイムアップ。今年の利根川の傾向や、今後の作戦を話し合ってお別れしました。次回が楽しみです。


23日(日)4:00〜6:00

夜半から雨が降り続いていましたが、朝の出勤前にやってみました。前日の続きで、緑地公園〜北橘のグラウンド付近までの瀬を叩いてランガンしてみました。合計4回の生命反応を感じましたが、もれなく全てニジマスでした。うち2匹はいなしきれずに逃げられました。04号とか06号の糸で1kgを超えていそうな魚を取るためには、初動を大切に、できるだけ魚を動かさないように合わせてタメに入らないと厳しい戦いになってしまいます。先に走られたら負け。技術が足りませんでした。



日曜日にやったエリアは明らかにニジマスが濃く、ヤマメが劣勢?でした。利根川をやっていると感じるのですが、場所によってヤマメばっかり釣れる瀬もあれば、ニジマスばかりの瀬もあります。また、魚のサイズにしても、新子ばかり釣れるポイントもあれば、数が出ない代わりに来れば大物の確率が高いところもあります。本流に産卵スポットがあるのか、非公開の放流ポイントなのか、適水勢が各魚種の好みやすい流速なのか。理由はわかりませんが、住み分けしているのでしょうか。真相は謎に包まれていますが、面白いです。


今シーズンは利根川で累計7日間ヤマメ釣りをしました。毎回違うポイントに入り、歩き回りながら情報収集をしてきました。その甲斐もあってか、今年の狙い目となるポイントが絞れてきたように思います。阪東漁協エリアもあと半月あまりで、高水温による開店休業状態に入ってしまうので、次回からは狙い撃ちの釣りに切り替えて楽しみます。



写真のような感じで、利根川の瀬はスケールが大きいです。この中からヤマメを探すわけですが、近年、自分の攻め方(というか考え方)に変化がありました。以前は波立ちを見て、感覚的に良さそうと思った場所をアバウトに攻めていくスタイルでしたが、今は岸寄りから流心に向かって片っ端から波を探るようにしています。きっかけは間違いなくアユ釣りです。アユ釣りで、オトリを入れる波を見極めて、しらみつぶしに泳がせていく習慣がヤマメ釣りに生きていると感じます。



利根川のアユ釣りは魚影がそこそこあるので、抜いても新しい魚が入ってきて釣り返しが効く場所もありますが、これではテンポが落ちます。時速を上げてストレスの少ない釣りをするためには、やはり、さわっていない波を次々に潰していくのが効果的です。一瀬釣り下ったら、さっさと場所移動。戻る必要はない!ときっぱり竿を仕舞えるくらい隅々まで叩き切れた日は大概釣れます。


もうひとつ、鮎釣りを本格的に始めたころに大きく変わったことがあります。それはハリ交換の頻度です。アユ釣りでハリ交換をおろそかにしたら、それすなわちバラし or 蹴られ地獄に直結します。これは、本流釣りも全く同じです。根掛かりでハリ先が石やゴミを拾った感じがあるときは、たとえ一流ししかしていなくてもすぐに交換です。バラしたと騒ぐのは、自分がガサツでだらしないというのを言いふらすようなものですし、何より後悔が残ります。未然にトラブルは回収したいものです。


また、感覚の話になってしまいますが、なまりやすい(石を拾いやすい?)ハリもあります。個人的に相性が悪いハリは、オーナーの忍びヤマメ、スーパーヤマメ、がまかつのマスター渓流など。あくまで個人の感想です。


相性が良いのはオーナーの渓流(青いやつ)、がまかつのナノヤマメ、V2ヤマメなど。キツネ型では何と言ってもグランのサクラサツキが最強です。絶版ですが。

↓オーナーの渓流8号で掛かった戻りヤマメ


利根川の場合、サクラサツキなら1号か2号を使います。サクラマススペシャルなら8号です。タックルバランスを考えれば強度は問題ありません。以前65cm・3kgのサクラマスを08号の糸にサクラサツキ1号、ミミズえさで釣り上げることができました。サツキマス40cm・850gは、03号の糸にナノヤマメ6号、クロカワムシで釣り上げました。いずれも狙いに対しては弱めの仕掛けなので、掛けた場所と運に恵まれた感は否めませんが、うまくいったときのタックルバランスはこんな感じです。


さて、今週末は4年ぶりにダイワ鮎マスターズに参戦するので、ヤマメ釣りはおやすみです。この間に利根川が1mくらいドカンと増水して、各所に魚が散ってくれたらラストスパートが楽しくなるのですが…。どうなることやら。