2023年 越後荒川サケ釣り | 渓を歩く

2023年 越後荒川サケ釣り


北海道の一部河川を除き、サケの回帰がよくないと報道された今シーズンでしたが、荒川も例外ではなく厳しい状況でした。

蓋を開けてみないと、どんな展開になるのかわからないのがサケ釣りです。
開幕前は、苦戦を強いられることも知らず、毎年恒例の下見に行きました。初秋のころでした。

下見では、

①河床の様子(障害物の有無や産卵床ができそうかなど)
②立てる場所探し(馬の背など起伏の位置)
③渇水時の流芯の位置

をよく見てきました。

サケ釣りシーズンに入ると、増水して良さげに見える流れがたくさんできますが、減水したときに消えてしまう流れには、産卵床ができづらく、サケが遡上待機のために溜まることも少ないように思います。ですから、常時水があり、流れているところに手を出すほうが出会いが増えると思います。







今年大物が釣れていた2番、3番の頭、14番は早い時期こんな感じでした。下見の日で葛籠山-0.20ほどの水でした。1番〜18番までひと通り見てから解禁を迎えました。


0.30の日は2番の頭に攻め込みました。
他の日は基本的にランガンの釣りになりました。
























葛籠山0.50を超えると、本当に苦戦しました。

合計6日間川に立ち、1番、2番、3番、6番、8番、9番、13番、14番、15番、16番、17番で竿を出しました。

各ポイントで魚の気配は感じましたが、実際に釣り上げることができたのは2番、3番、6番、16番、17番でした。


6日間中2日はボウズでした。


今年は特に遡上が少なく、昔のように魚がいっぱいいるイメージで魚の通り道を狙うと、本当に厳しい戦いを強いられました。

産卵床のリサーチは大切です。


また、立ち込む前には、やはりヘチを丁寧に釣るべきだと痛感しました。

ヤマメ釣りもそうですが、サケはそれ以上に近めの流れをきっちり釣る必要があると感じます。サケは、間違いなく岸寄りを遡上するからです。増水して流速が上がれば、てきめんに岸寄りを上がります。静かに手前を一通り攻める。これが出会いを増やすことにつながると再認識しました。

セオリー通りにやって反応がなければ、流心に攻め込むのみです。無理のない範囲で。





12月最終の土曜日に中止になったときの14番です。

看板の手前をサケが上がっていくのが見えました。


エサや仕掛けについても色々と考えることがあり、なんだかんだで楽しめたシーズンでした。海水温の上昇に伴って、来年以降も遡上の渋い状況が続くかもしれませんが、大物ゲットを目指して頑張りたいと思います。