松本が意識を飛ばしてしまっても止められなかった

 

「はあ、はぁ、、はぁっ…」

 

自分の欲を彼の中に放って、まだ繋がった状態で彼に覆い被さった、体液と汗が入り交じったベトベトの身体をきつく抱きしめて眼を閉じている瞼にキスをした

 

静まりかえった部屋を見渡すが、そこには大野先生はいなくて、スケッチブックが床に落ちていた

 

 

 

そのスケッチブックを捲ると先ほどまでの情事が艶めかしく描かれていた

 

その絵は嫌悪感が全くなく、綺麗に描かれており、ずっと見ていられるような絵だった

 

 

 

松本の身体を綺麗に拭いてあげ洋服も着せた、その間一度も眼を覚ますこともなく、やり過ぎてしまったことを反省した

 

大野先生は何処にもいなくて、ここで待つ選択もあったが、松本を連れ家に帰ることにした

 

ここに居たらまた「描かせて」と言うに決まっているから

 

大野先生にはもう、松本の妖艶な姿を見せたくなかったから

 

 

 

「潤は俺だけのもの」