俺の唇から血が流れる
そして先生の唇には俺の血が、口紅を塗ったように真っ赤に染まりあまりにも妖艶で見惚れてしまった
その一瞬に、カ-テンの隙間から逃げるように出て行ってしまった
先生を追いかけてカ-テンを開けると窓際に立ち尽くす先生がいた
日差しが差し込み顔に影ができる、はっきりと見えないが血で紅くなった唇が俺を誘ってる
唇の血を手の甲で拭きながら一歩づつ先生に近づいていくと恥ずかしいのか頬を赤く染めて
しかし顔は逸らさず俺の瞳を見つめてる
俺の目からもう逃げられないよ
いやっ違う、俺が先生の瞳に捕らわれたんだ
それでもいい、俺の誕生日に俺と翔くんは結ばれる運命なんだから
ほらっ手を差し出せば躊躇しながら手が俺の手に触れる
こんばんはこちらの地方は雨が降ってきて肌寒い夜です
皆さん風邪など引かないようお過ごしくださいませ