整体師として多くの方と接していると、「寝ても疲れが取れない」「夜中に何度も目が覚める」といった悩みを本当によく耳にします。
肩こりや腰痛の根本原因を探っていくと、実は“睡眠の質”に行き着くことがとても多いのです。
体を整えるには、まず“眠り”を整えること。私はそう考えています。
私自身、開業して間もない頃は夜遅くまで仕事をしてしまうことが多く、睡眠の質が明らかに落ちていました。
眠りが浅いと、翌朝の施術にも影響が出る。集中力が続かず、手の感覚も鈍る。
そんな状態を繰り返していたとき、「これは自分の生活を見直すべきだ」と感じ、独自の“快眠ルーティン”を作ることにしました。
まず実践しているのが、「寝る2時間前にスマホを完全にオフにする」こと。
これはとても効果があります。スマホの光に含まれるブルーライトは、脳を刺激して眠りのリズムを乱します。
以前は寝る直前までSNSを見てしまうこともありましたが、それをやめてから、自然と眠気が訪れるようになりました。
代わりに、照明を少し落としてストレッチをしたり、読書をしたりするようにしています。
ゆっくりと“夜モード”に切り替えることが、深い眠りへの第一歩です。
次に欠かせないのが「お風呂の時間」。
私は、寝る1時間前にぬるめ(38〜40℃程度)のお湯にゆっくり浸かります。
お湯に浸かると一時的に体温が上がり、その後ゆるやかに下がる過程で眠気が訪れるのです。
お風呂では特に首や肩を軽く回したり、手のひらで鎖骨の下をさすったりすることで、血流を整えています。
お湯の中で深呼吸をするだけでも、副交感神経が働き、心が自然と穏やかになります。
お風呂から上がった後は、温かいハーブティーを飲みながら、5分ほどのストレッチをします。
おすすめは「背中をゆるめるストレッチ」。
① 仰向けになり、両膝を抱えるようにして10秒キープ。
② そのまま左右にゆらゆらと体を揺らす。
③ 最後に大きく伸びをして、深呼吸。
この簡単な動きで背骨の緊張がゆるみ、体が「休む準備」を整えてくれます。
こうしたルーティンを続けていると、体が自然と「夜=休む時間」と覚えてくれるようになります。
以前は布団に入ってからも頭の中がざわざわして眠れないことがありましたが、今では数分で深い眠りに入れるようになりました。
朝の目覚めも軽くなり、体の疲れが残らない。
まさに“質のいい睡眠”が一日の活力を支えてくれていると感じます。
実際、お客様にもこの方法を紹介すると、「ぐっすり眠れるようになった」「朝から体が軽い」と喜んでいただくことが多いです。
中には、肩こりや頭痛が改善したという方もいらっしゃいます。
睡眠は体のメンテナンスの時間。眠っている間に、筋肉や神経、内臓が回復してくれるのです。
快眠とは、特別なことをすることではなく、「体と心を休ませる環境をつくること」。
寝る直前まで頑張りすぎない、自分をゆるめる時間をつくる――それだけで、眠りは深くなります。
整体師として、そして一人の人間として、私もこの習慣に救われてきました。
眠りを整えることは、生き方を整えること。
明日を気持ちよく迎えるために、今日の夜を大切にする――そんな想いで、これからも“快眠の知恵”を伝えていきたいと思います。