18) 九日間亜州一周
18) 九日間亜州一周
九日目は、亜州一周を終えて、それぞれのホームへと戻る締めくくりの日。
ここまで書いて、2014年夏の旅程は、八日間ではなく、九日間だったことに気づいた。
ジュール・ヴェルヌの八十日間世界一周を意識し過ぎて、八日間と思い込んでいたようだ。
昨夜は、前夜に続いて、トンチョイ・ストリート (女人街) のタイ・レストランで、ラップアップを兼ねた夕食とした。
次回への課題を設定して、今回のツアーは終了し、店を出たところで解散とした。
飛行機の時間が近いバンコクの Du とは、明朝 7時にモンコック (旺角) 駅近くの軽食屋で待ち合わせて、エアポートに向かうことにした。
私たちは午前中の便、他の ASEAN-T は午後便で発つ予定だ。
プタリンジャヤの Xu は、来年 3月に日本を訪ねる予定が有ると言うので、日本での再会を期して握手で別れた。
[鼓油街から洗衣街方面を望む,香港] (2014)
香港 ⇒ タイ ⇒ シンガポール ⇒ マレーシア ⇒ シンガポール ⇒ インドネシア ⇒ シンガポール ⇒ タイ ⇒ 香港
八日間改め九日間で、六つの国・地域を回る亜州一周を、無事に終えることが出来た。
一昔前であれば到底無理な日程を、難なく過ごすことが出来たのだ。
これもスマートフォン文化の発展・浸透の恩恵である。
反面、旅先にも日常が遠慮なく入り込んで来るようになったが、プラス面に比べれば大したことではない。
戻ったら、一週間ほどお寺に行く予定です。
バンコクの Du は信仰篤い上座部仏教徒で、定期的に寺で修業を行っている。
修業中はスマートフォンを持つこともなく、しばらくは連絡が取れなくなる。
ありがとう、元気でな、また会おう。
いつものように別れの挨拶を交わして、互いのゲートへと向かった。
[CX520便より天空を望む] (2014)
ジュール・ヴェルヌの小説では、蒸気船で香港~横浜に一週間近くを要したが、飛行機では成田まで 4時間半の道のりだ。
香港発 CX520便は、ほぼ定刻に成田空港へ到着して、八日間改め九日間亜州一周は完結した。
-完-
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