エピローグ,不思議なお話しを
エピローグ Wonderous Stories, Epilogue
不思議なお話しを 10話紹介して来ましたが、いかがでしたでしょうか。
身近な人に関わるエピソードは控えたため、一人称で語られる内容が殆どとなりました。
他者との関わりは、猫の一家,信号待ちする女性,深夜に出会ったお婆さん,そして按摩小姐に限られます。
[森を抜けると不思議な調べが...] (2004)
最初に書いたように、私自身は超常現象を全く信じていません。
空の光,火の玉は物理・化学現象、深夜の笑い声,走馬灯現象は脳内で起きた現象、カルタ大会でのヤマ張り,十円玉の入ったフィルムケースの的中は、各々期待値と物理作用で説明出来ることだと考えます。
そして信号待ちする女性,深夜に出会ったお婆さんは、客観的事実に基づかない主観的解釈で、按摩小姐はトリックを使ったのでしょう。
[霧の立つ峰を越えると不思議な世界が...] (2003)
ただ、引越しの日に五年振りに黒トラ猫がやって来たことは、とても低い確率での出来事です。
黒トラ猫と気持ちがつながっていたと考える方が、素敵だと思います。
あの日から 17年が過ぎましたが、今でもかつて住んでいた街へ行くと、猫の一家に出会える気がします。
視線を感じて振り返ると、そこに猫の一家がいるのかもしれません。
まだまだ紹介していない不思議なお話しは有りますが、それはまたの機会に紹介しましょう。
-完-
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