#00-03 Music And Rhythm/Various | BIG BLUE SKY -around the world-

#00-03 Music And Rhythm/Various

BIG BLUE SKY    ~旅の空の下で~-0301_musicandrhythm
[Music And Rhythm - A Benefit Double LP For A World Of Music Arts And Dance] (1982)  (未 CD 化)


Side-A
1. Drums Of Makebuko - Burundi
2. Peter Gabriel - Across The River
3. Ekome - Kpan Logo
4. XTC - It's Nearly Africa
5. Alhaji Ibrahim Abdulai And His Dagbamba Cultural Group - Zuu-Waa

Side-B
1. The Beat - Mirror In The Bathroom
2. Prince Nico Mbarga And Rocafil Jazz - Sweet Mother
3. Mighty Sparrow - Music And Rhythm
4. Rico - What You Talkin' Bout
5. Morris Pert - Marrakesh

Side-C
1. Pete Townshend - Ascention Two
2. Vic Coppersmith-Heaven - Pengosekan
3. Balinese Ketjak - A Short Excerpt From The Ramayana Monkey Chant
4. Jon Hassell - Ba Benzele
5. Nursrat Fateh Ali Khan - Noor Azli Chamkia
6. Peter Hammill - The Ritual Mask

Side-D
1. David Bryne - His Wife Refused
2. Alhaji Bai Konte And Malamini Jobate - Sundurum Kumbosora
3. Lonesi Chewane And Joni Hetara - Mikazi Wa Mulimo
4. Shankar And Bill Lovelady - Himalaya
5. Holger Czukay - Persian Love


今年で 30周年を迎える世界音楽の祭典 WOMAD (World of Music, Arts and Dance) フェスティバル。
Peter Gabriel が発案・企画して、'82年 7月にイングランドで第1回が開催されました。その興行資金に充てる目的で、製作されたのが本アルバム "Music And Rhythm" です。
Pete Townshend,XTC,Peter Hammil,Jon Hassell,David Bryne らビッグ・ネームと、Peter Gabriel 自身の作品が収録されており、セールス上の考慮がされていることが分かります。

このアルバムの売り上げの貢献度は分かりませんが、第1回 WOMAD は大赤字を出したと伝えられました。借金返済のために、Peter Gabriel は Genesis のリユニオン・コンサート "Six of the Best" に参加したそうです。
そんな苦労の甲斐有って、WOMAD フェスティバルは軌道に乗り、その後は毎年世界各地で行われています。'91~'95年には、日本でも開催されました。


BIG BLUE SKY    ~旅の空の下で~-2001_womad01
[会場入り口に翻るWOMADの旗] (2007)  シンガポール会場


本アルバム "Music And Rhythm" には、最初期 WOMAD のスター達の作品が収録されています。
Drums Of Burundi,Peter Gabriel,Ekome,The Beat,Prince Nico Mbarga,Mighty Sparrow,Nursrat Fateh Ali Khan ...  今も現役で WOMAD 出演を続けるミュージシャン,世を去って久しいミュージシャン ...  30年経って聴くと、新たな感慨が有ります。


BIG BLUE SKY    ~旅の空の下で~-2011_front01
[WOMAD Singapore 2007, Compilation CD] (2007)


さて、私にとって "Music And Rhythm" は、初めて広く世界の音楽に触れた作品でした。
伝統音楽からポピュラー音楽,欧米からアフリカ,カリブ,南米,アジアまで、初めて聴く音楽にシビれて、全ての楽曲を演奏したいという強い欲求に駆られました。
世界には色々な音楽が有り、自分が知っている音楽体系はその 1パーセントにも満たない。そう考えると、広く世界を知って、音楽・文化のフィールドを広げたい欲求に駆られたのでした。
当時、自身がリーダーを務めて 2年間活動したバンドには関心が無くなり、解散させてしまいました。その後を考えると、このアルバムから最大級の影響を受けたことは間違い有りません。

そんな私にとっては夢の祭典と言える WOMAD フェスティバルですが、'07年のシンガポール公演を訪ねてから既に 5年が経ちました。世界の動きは早いです。近いうちに、30周年を迎えた WOMAD の熱気に触れたいと考えています。


補足
Side-D, Track-5、アルバムのラストを飾る曲は、Holger Czukay - Persian Love 。Holger Czukay は、ドイツのバンド "Can" 出身のミュージシャンで、この曲は '79年発表のソロ・アルバム "Movies" 収録曲です。発表当時、短波ラジオで捉えたペルシャ? の曲と Holger Czukay が共演した楽曲として、話題を呼びました。
そしてこの曲は、日本の CM で使用されたことがあります。三宅一生氏が登場するサントリーウイスキー角瓶のシリーズ CM の一つ でした。ボートを漕ぐ三宅氏と、「ぐるぐると時代が回っている。私も回っている。時間が止まる日」 というセリフを覚えている方もいると思います。聴けば、あの曲かと思い出すのではないでしょうか。



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