15) 今のもう少し前Ⅱ | BIG BLUE SKY -around the world-

15) 今のもう少し前Ⅱ

15) 今のもう少し前Ⅱ ≪路地の晩餐≫  Former Life Pt.2

Suan Siam からタクシーに乗って、カンナーヤオ (Khan Na Yao) の ラーミンタ (Ram Inthra) 路地へ戻る。
それほど距離がないので、何台かに乗車拒否されてしまい、DS 夫人が若い運転手に頼んで渋々向かって貰うことになった。
路地に戻って、タクシー運転手の BA 氏に話すと、「そういうところで待っている車は、遠距離を期待しているから、大抵そうだよ」 と苦笑された。
・・・

タクシー道中のことです。
DS 夫人と AI が、窓の外に向かって手を合わせる。
外を見ると、ワット (寺) の赤い屋根が見えた。
彼女達の信仰心は篤い。


BIG BLUE SKY    ~旅の空の下で~-1501_ワット・ポー
[ワット (寺院) の赤い屋根] (2007)  バンコクのワット・ポー


さて、タイ人は本名で呼び合うことはなく、普段は呼び名 (チューレン) で通している。
AI の本名は Aiko。
両親ともにタイ人なのだが、日本の名前が付いている。

DS 夫人によると、AI には日本人に見られる特徴が有るそうだ。
日本食が好きで、浴衣を着るのが大好きで、日本語のように経を唱える。
そして、日本人のようにペンを持ち (?)、漢字で "愛子" と書くことが出来る。
「AI は、今のもう少し前、日本人だったのかもしれない」
・・・

気が付くと、ワットの赤い屋根に手を合わせていた。
信仰心の篤い人たちと一緒にいると、次第に影響を受けるようだ。


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