タイ洪水に関する後日談 その1
休みの国 タイ洪水に関する後日談 その1 SEQUEL on Thailand Floods 2011, Pt.1
[パトゥム・ターニーの遊園地 "Dream World" ] (2011年8月6日)
バンコクの北、パトゥム・ターニー (Pathumtani) に住む友人宅が、床下浸水したと連絡が有りました。
運河が増水したそうです。
友人は、昨年バンコク市内から郊外へと引越しました。
いいところだから遊びに来てと言われていたので、8月に訪ねて来ました。
新居は、タウンハウスが並ぶ住宅地にありました。
通りを渡る風に街路樹がさわめき、軒先には見たことがない鳥が鳴き集う。
こんな街に住みたいなと思うような住宅地でした。
[住宅地への入口] (2011)
気さくな住人達とは、すぐに仲良くなりました。
パタヤーのバーでギターを弾いていた元ロッカーの雑貨屋さん、
いつもユニフォームのまま酒を飲んでいたバイク・タクシーの運転手、
日本にお母さんが住むという地回りのお兄さん、
ベンチや軒先で一緒に煙草を燻らせたリサイクル業のお父さん、
あの街が洪水被害に遭っていると思うと、胸が痛みます。
友人の娘さんと一緒に遊びに行った遊園地 Dream World も、休園しています。
笑顔を輝かせていた子供達の姿も、しばらく見ることは出来ないのでしょう。
運河に浮かぶ船のマッサージ店や食堂は、どうなっていることでしょうか。
憩いの場に人々が戻るまでには、時間を要することでしょう。
[運河に浮かぶ船のマッサージ店] (2011)
水が来る前にはヘビやムカデが目に付くようになり、水とともに大量の蚊が飛んで来た。
水に浸かって歩くと足がかゆくなってたまらない。
ワニが近くで捕まったと言い、コブラとムカデを怖がっていました。
近所の人達、警察、兵隊、みんなで助け合って過ごしているそうです。
漏電を防ぐためにブレーカーを落として、夜は仏壇用のろうそくを灯して過ごしている。
街灯も消えているので、夜は怖くて仕方がない。
友人は、母親の住む東北部へと避難することになりそうです。
小さい頃に、バンコク オンヌット On Nut の生家で、洪水に遭った経験が有るそうです。
妹と二人で母親に両脇に抱えられ、水の中で立ったまま眠れぬ夜を過ごした。
あの経験が有るから今度も耐えられると言って、力なく笑っていました。
水が引いて友人が家に戻れるようになった時、事情が許すならば、支援に行きたいと考えています。
★タイ洪水被害者救済のための寄付金受付について
タイ国大使館HP ( http://www.thaiembassy.jp/) をご覧下さい。
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