#02-01 Reggatta de Blanc／The Police

[Reggatta de Blanc／The Police]　(1979)


Side A
1. Message in a Bottle
2. Reggatta de Blanc
3. It's Alright for You
4. Bring on the Night
5. Deathwish
Side B
1. Walking on the Moon
2. On Any Other Day
3. The Bed's Too Big Without You
4. Contact
5. Does Everyone Stare
6. No Time This Time


'70年代後半に台頭した Punk/New Wave は、'79年にはシーンの主流となっていた。
評論家達は次第に New Wave に傾いて行き、長髪にベルボトムで長いギター・ソロを弾くスタイルは、時代遅れと言われるようになって行った。
自分は丁度境界の世代で、Old Wave を聴いて育つ途上で、New Wave の洗礼を受けた。

高一の秋、ラジオで The Police の "Message in a Bottle" を聴いて、一発で気に入った。
シンコペーションした分散和音から成るギター・リフ、これまで聴いたことがないタイミングでバスドラとフィル・インを入れるドラミング、ユニークな唱法とメッセージ性の有る歌詞、楽曲の巣晴らしさに大きな衝撃を受けて、直ぐに LP "Reggatta de Blanc" を購入する。
ラジオを聴いて即アルバムを購入したのは、もしかすると Queen の "A Day at the Races" 以来かも知れない。



[Outlandos d'Amour／The Police]　(1978)


The Police は、'78年に 1st アルバム "Outlandos d'Amour" を発表し、"Roxanne" のヒットで英米では既にビッグ・ネームになっていた。
2nd アルバム "Reggatta de Blanc" からのシングル "Message in a Bottle" は、英国で No.1 ヒットとなっており、New Wave の旗手として日本メディアでも大きく紹介され始めていた。
私は "Outlandos d'Amour" と "Reggatta de Blanc" の 2枚を毎日繰り返し聴いて、The Police の新鮮且つ斬新なスタイルの虜になった。

The Police は、New Wave バンドの中では、歌も演奏もアレンジも並外れて素晴らしい。
メンバーの経歴を見ると、Andy Summers (ギター) は Animals の元メンバーで 10年以上のキャリアを有しており、Stewart Copeland (ドラム) はプログレッシブ・ロック・バンド Curved Air の出身だとされている。
どのような経緯で今のサウンドに至ったのかは分からないが、他の New Wave のバンドに比べて、桁違いに革新的なサウンドを誇っていた。



[Zenyatta Mondatta／The Police]　(1980)


The Police は、3rd アルバム "Zenyatta Mondatta" で Punk/New Wave から距離を置き、4th アルバム "Ghost in the Machine" には Punk/New Wave を感じさせるものはなく、5th アルバム "Synchronicity" はポップ・ロックの金字塔と言われる作品となった。
スピード感のある Punk 調の曲、ジャマイカン・レゲエを思わせる唱法とミリタント・ビート・ライクなドラミングが影を潜めて行ったのは寂しかったが、高い音楽性に裏打ちされた楽曲群は素晴らしいことに変わりはない。
私は、The Police が解散するまで熱心なファンであり続けた。

The Police は、結局のところ Punk ではなかったが、自分にとっては Punk/New Wave への登龍門となった。
"Reggatta de Blanc" は永遠の愛聴盤である。

(The Police official site: http://www.thepolicefile.com/ )


＜ to INDEX ＞

　[#0252]