#01-05 Led Zeppelin Ⅲ/Led Zeppelin | BIG BLUE SKY -around the world-

#01-05 Led Zeppelin Ⅲ/Led Zeppelin

BIG BLUE SKY    ~旅の空の下で~-51_ledzeppelin3
[Led Zeppelin Ⅲ/Led Zeppelin] (1970)


Side A
1. Immigrant Song
2. Friends
3. Celebration Day
4. Since I've Been Loving You
5. Out on the Tiles
Side B
1. Gallows Pole
2. Tangerine
3. That's the Way
4. Bron-Y-Aur Stomp
5. Hats off to (Roy) Harper


1994年に、フジテレビで "レッド・ツェッペリン" という番組が、深夜枠で放送されたことがあった。
お笑い有りのバラエティ番組ではあるが、Led Zeppelin の本質に鋭く迫る内容で、毎週この番組を楽しみにしていた。

計10回の番組中には、様々なジャンルのミュージシャンが、それぞれの楽器で Led Zeppelin 楽曲を演奏するコーナーが有った。
大正琴で "Boogie with Stu"、シタールとタブラで "Black Mountain Side"、筝で "Black Dog"、マンドリンで "Tangerine" といった趣向である。
元々インド音楽をベースとしている "Black Mountain Side" は如何にもだが、他の曲も Led Zepplin 楽曲の持つ特徴と豊かな音楽性を浮かび上がらせる卓越したものであった。


BIG BLUE SKY    ~旅の空の下で~-52_hossanramzy
[Ro-He/Hossam Ramzy - Essam Rashad] (1988)


Led Zeppelin の音楽には、様々な民族音楽からの影響が有ると言われていた。
しかし、彼らが活動していた時期には具体的な情報も無く、何となく 「アイリッシュ・ケルトや中近東・北アフリカの音楽から影響を受けているらしい」 としか言えなかった。
時は流れて '80年代後半、ワールド・ミュージックのブームが起こり、世界各地の民族音楽やポピュラー音楽が紹介されるようになった。
これらを聴いてみると、確かに Led Zeppelin は、「アイリッシュ・ケルトや中近東・北アフリカの音楽から影響を受けていた」 ことが分かった。


BIG BLUE SKY    ~旅の空の下で~-53_gnawamusicofmarrakesh
[Gnawa Music of Marrakesh: Night Spirit Masters] (1990)


'94年には Jimmy Page と Robert Plant が再び組み、アルバムを製作してワールド・ツアーを行っている。
アルバムでは Led Zeppelin 楽曲が 10曲再演され、"Led Zeppelin Ⅲ" から最多の 5曲が取り上げられていた。
バンドには、Peter Gabriel らとの共演経験が有るワールド・ミュージック界のスター Hossan Ramzy が率いる Egyptian Percussion Ensemble が全面的に参加した。
更に "Kashmir" では Egyptian Violinist による長いソロ,"The Battle of Evermore" ではインド系英国人ガザル・シンガー Najma のバック・ボーカルがフィーチャーされ、Led Zeppelin 楽曲を生まれ変わらせることに成功している。
また更には、新曲はモロッコで収録され、現地の Gnawa ミュージシャン達と共演する姿が、映像にも収録された。



BIG BLUE SKY    ~旅の空の下で~-54_pageplant
[No Quarter/Jimmy Page & Robert Plant] (1994)


アルバム "No Quarter" で聴ける音は、"Led Zeppelin Ⅲ" でのアプローチを拡大・発展させたものと言える。
"Led Zeppelin Ⅲ" は、発表当時、アコースティックな音作りが不評を買ってしまい、ヘビー・ロックを期待していたファンを失望させてしまった。
現在でも、このアルバムの人気・評価は低い。
"Led Zeppelin Ⅲ" が再評価されることを望む。

(Led Zeppelin official site: http://www.ledzeppelin.com/ )


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