ぽんぽこ亭 川越 | グル狂日記

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かしこ。

2022.9.7(水)

  小江戸川越 ぽんぽこ亭 川越

  de狂った話です。

 

 

 毎年、夏になると高齢の家族を連れて鰻を頂きに行くのがルーティンの我が家。

 

 

 昨年も8月の暑い日に行っていました。自分、正直うなぎをそこまで好まない(魚介類が苦手ですけど、寿司刺身と鰻はギリギリOK)ので、最早庶民が気軽にありつくなんて難しい高級品にそこまでは乗り気になれないのが現実。

 

 でも、毎年楽しみにしている年寄りを見て、いつ迄食べさせてやれるかも中々分からない年齢に差し掛かってきていますので、なんとか気持ちと財布を奮い立たせて本日やってきたわけです。

 

 

 川越はさいたま市(旧浦和)ほどではありませんが、鰻の老舗が何軒かあるんですよ。特に市の中心部には人気のお店が何軒か。

 

 

 「川越」「鰻屋」でググると、色々なおススメサイトが出てきますけど、正直あまり自分的には信憑性が無いなぁなんて思う紹介記事ばかり。その中でも上にリンクした紹介記事は比較的分かってる方が書いてるなと思うので参考までに紹介しておきます。

 

 自分的には味は今回ご紹介する「ぽんぽこ亭」が一番だと思いますけど、どのお店も観光客の方々を中心に大変賑わっています。

 

 ただ、雰囲気だけなら断然「東屋」ですね。川越喜多院の北側の旧遊郭(ウチの年寄りたちは指定地って呼んでますけど)の一角にあるこのお店、実にしっぽりとしてますよ。掘炬燵の個室でムフフなイキフンde・・(以下自粛

 

 そんな中、我が家は昔から街中の有名店では無く一駅離れた新河岸のぽんぽこ亭がお気に入り。で、今年もお盆過ぎに行ったんですけど、なんと定休日でした。まさか、8月のそれもお盆明けに休む鰻屋があるなんてツユほども思わない間抜けな私。

 

 真っ暗な店先で呆然と言葉を失う家族を見て、コレは何とか喰わせておかないと、健康状態はおろか、生きる気力すらも奪われかねないと痛感。

 

 さっそく翌週に段取ったんですが、仕事上で、もしかすると濃厚接触者に準ずるかもしれない出来事が発生し、大事を取ってその日も断念せざるを得ない状況に。(PCR検査⇒陰性)

 

 で、やっとこさ本日無事に行けることになって一安心です。

 

 

 19時頃に伺いましたけど、電気が点いていて一安心。

 

 

 営業時間は11時〜20時45分迄の通し営業。定休日は火曜日です。

 

 

 まあまあガラガラの店内のカウンターに座り注文。昔は曜日時間関係なく大盛況で、めちゃくちゃ賑わってたんですけどね。

 

 メニューを拝見して若干眩暈が・・・ガーン

 

 

  このお店のもう一つの楽しみの焼鳥を頼もうとしたらマサカのヤマ。あゝ、あり得ない。多分、客が少ないから仕込み減らしてるんだろうなぁ。

 

 

 塩の焼鳥なんですけど、しっかりとグルが効いてまして、小学生の頃から虜です。私のグル狂人生の入門はコチラの焼鳥な訳です。

 

 

 まあ、いいでしょう。鰻屋の常、注文からじっと我慢の子で待つことにします。

 

お新香(大) 440円

酢の物 880円

 

 テキトーにツマミを頼んで私以外が飲みます。

 

 

  まあ、来年も元気で連れて来れたらいいなぁなんて思いながらお新香を。

 

 

 お新香は、胡瓜、大根、茄子に人参。

 

 

 いい塩梅で漬かってるキュウリの糠漬け。

 

 

 酢の物は、蟹爪、クラゲ、蛸にもずくと胡瓜。

 

 

 酢の物小鉢で二郎一杯分。なんでも比べたらアカンですね。クラゲのコリコリした食感と、咽返るような三杯酢の味付けが食欲を刺激しまくりで待ち時間が永遠に感じられます。

 

 注文から約35分後に待望の一品が届けられました。

 

特上うな重

(ご飯大盛り無料・お新香・肝吸い付き)

5,775円也。

 

 

 どうです?このテラッテラの焼目。少し足りないんじゃね?って言うくらいのレーターの掛かり具合がこの絶妙な照りを演出していると言ってよいでしょう。流石職人芸。

 

 

 見るからにふっくらしてそうな事が外から丸見えのビジュアル。もうね、見た瞬間に優勝を確信しましたよ。えぇ、えぇ。

 

 

 肝吸いは特上のみの標準装備。通常のうな重には+330円だそうです。

 そんなに高いのかな?肝吸いって。

 

 

 こちらは付属のお新香。内容は別注品と同様です。

 

 

 もうね、誰が何と言おうが自分は最初から山椒を振り掛けます。この店にはミルタイプの山椒もあるんですけど、やはり最初からしっかりと精製されている粉山椒が何と言っても合うと思います。

 

 

 ありきたりな表現しかできなくてすみませんけど、外は焼目がこんがりで香ばしく、中はふっくら蒸された淡泊な白身、そしてその両者を包み込む最上級の脂。この極上の脂こそが鰻の醍醐味と言ってよいでしょう。

 

 

 写真がヘタ過ぎて本当にすみませんけど、その極上脂と甘めのタレが優しく包み込む鰻と、ふっくら炊きあげられたややサッパリ目のご飯が渾然一体となって、一口喰らうごとに気を失うほどの旨さが押し寄せてくる。出来たらこの瞬間がこのまま終わらないで永遠に続いてくれないか・・・?

 

 ってな思いで食ってました。ご飯を大盛りにしておいてよかったぁ~!

 

旨ッ!

ヤバッ!

旨ッ!

ヤベッ!

 

 

 肝吸いはそう、肝吸いの味でしたよ。はい。

 

 

 気付いたら一気に最後の米の一粒まで掻き込んで終了。

 

 久々に心から鰻が旨いと思えました。年寄り連中も鬼の食欲ですべて平らげていて、驚くと同時に喜んでもらえたので大満足です。

 

 ごちそうさまでした!

 

 

 また来年の夏、無事に連れてこれるよう、元気で過ごしてほしいと思います。

 

 R55JCW 拝