日本国債長期金利が、1.005%

 

長期金利が1.005%になっているということは、10年後「までに」1.005×10=10.05%の金利がついて、100円の債権は110.05円になってかえってくる。

 

金利が上がると、国債の価値がなくなって、国債を買っている人の資産が減る。

 

この理由を考えてみます。

 

そもそも、金利2%の5年債権とはどんなものなのか。5年間、毎年2%の金利を受け取ることができる債権のことです。

 

元本償還までの残り期間が5年で、利率が2%の債券があり、その価格が100円だったとします。

 

すると5年後に2%の利息の5倍をつけて元本が返ってくるので、5年後までにに戻ってくる金額は110円。

 

このあと市中金利が1%上昇し3%となったとすると、新しい3%の残存年数5年の債券が、100円で発行されることになります。

 

あなたなら金利2%で5年後までに110円受け取れる債券と、金利3%で5年後までに115円受け取れる債券のどちらに投資しますか?

 

もちろん金利3%の債券ですよね。

 

なぜなら金利3%の債券は、金利2%の債券に対して1年あたり1%、元本償還までの5年間では累積5%の金利差となるため、金利2%の債券は100円では売れなくなり、累積5%の金利差を埋め合わせるためには、100円の債権は5%安くせざるをえなくなって、債券価格が95円と同じ価値しかなくなる。

 

つまり債券価格は下落するわけです。

 

参考にしたサイト

【債券編 第1回】そもそも金利上昇でなぜ債券価格が下落? | J-MONEY Online - 機関投資家・金融プロフェッショナルのための金融情報サイト

 

このようにして市中の金利が上がると、債券価格は安くなって、銀行が保有する債権が不良債権となり、銀行はバッタバッタ倒産していく。

 

まとめ

 

金利が上がる→債権価格が下がる 債権価格が上がる→金利は下がる

 

遊園地にある、シーソーのような関係

 

つまり今、金利が上がっているということは、日本の10年国債を買う人がいない。

 

日本人の多くが、円安が進行してハイパーインフレになる可能性が高くて、国債を買うよりはゴールドやビットコインに投資したいと思っている、という現実です。