国債の金利が上がるのはどんなときか。
長期国債の金利は、10年後にこれだけの金利をつけて返しますので買ってください。と、国や日銀が発行するものだ。
今朝の0.764%という金利は、10年後に0.764%の金利をつけて返しますので、買ってください。
この物価高騰が続いているときに、たった0.764%の金利をつけてくれるのを期待して買ってくれる人がいること自体考えられないのだが、日銀がついこの前までは、0.5%を超えた分は全額買い取るという、『指値オペ』を実行していたのだから、超えることはできなかったし、これからは1%前後まで許容すると、10月31日の金融政策決定会合で決定した。
日銀、金利操作の再修正を決定 長期金利1%超え容認
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB310DR0R31C23A0000000/
ところがどっこい。
日本の金利が1.0%になると、金利が上がると「債券の価値が下がる」、「住宅ローンの固定金利があがる」、「金利が上がると銀行が高い金利で資金を貸すことができるので、銀行株が上がる」、
だけならまだいいが、
金利が上昇してくると彼ら(財務が弱いゾンビ企業)への融資が不良債権化し、ただでさえ苦しい地銀経営がまさに苦境に陥る。資金繰り破綻が相次ぐ恐れがある。
藤巻さんのツイート
https://twitter.com/fujimaki_takesi/status/1160336939247009792
から2つくらい。
さっきかいた、日本は金利が1.0%になると死にそうになるのは、日本がいかに体力がないのかを現わしている。
さらに、
金融緩和継続が必要、出口政策の段階ではない 日銀の安達審議委員
https://www.sankei.com/article/20231129-EGVABKOIYBOPNHWDICTIALKKKY/
で、
2%を超える物価上昇率は達成したと言える段階にはまだなく、これ以上賃上げすると事業の継続に支障が出るとの声も多く、持続的な賃上げができるかは「現時点で見通しが立たない状況だ」とした。岸田総理の賃上げは「現時点で見通しが立たない状況」。
政府とはもうつきあいきれん。日銀は政府から独立する、宣言か?
ではなぜ金利が下がっているのか。
買ってくれる人が増えているからは、こんなに低い金利では、アリエマセン。
売る人がいなくなっているから。
売る人は、日銀でしょう。日銀が売るのをやめた。つまり日銀破綻。
令和6年(2024年)の一般会計の総額が13兆1992億円。
歳出はこのとおり。
この財源を賄うために新たに発行する国債は、全体の「約7割」の8兆8750億円。
日本はまだ、一般会計の総額が13兆1992億円のうちの、7割にあたる8兆8750億円も借金できるのだよ。
これだけ借りられるのだ。日銀は当分破綻しない、というのがNHKの見解。
というのが、長期金利が下がっていることに対する私の見解。
どこか、おかしいところを見つけたら教えてください。
明日の深夜、午前8時に日銀が破綻したら、日本円は米ドルに対しても急激に円安が進むことでしょう。