私がoasisファンになるまでの長い長い道のりを記事にします。けっこう面白い話ですから!
長い記事なので分けて投稿しようかなと思いましたが、1つの記事にまとめたいので無理やりまとめます。
それではさっそく。
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中1のとき、クラスのとある坊主頭の男子(A男)と山田康雄さんが大好きだった。2人は性格が似てた。2人とも、飄々としてて自由人だけど、自分の仕事や勉学にはプライドを持って全力でこなす人だった。
だけど私は小6のときにA男に告白してフラれていた。それでもどうしても諦めきれず、中2になっても好きだった。中2のときに、A男の親友のB男と同じクラスになった。
B男は天然パーマで、クラス全員と担任からイジられていた。私もちょくちょくからかったり、恋愛相談に乗ってもらったりしていた。
私はしつこくA男が好きだったけど、いじめられたときのB男の情けない顔が大好きだった(顔だけが好きだった)。もっといじめられて欲しいとすら思った。A男とは気まずい関係が続いたままで、B男とは友人関係が続いたままで、何もなく中学校を卒業した。
中学卒業あたりからビートルズに出逢い、そこから大好きになった。また、この頃から吃音症になる。1、2ヶ月ほどするとビートルズに飽き、あまり聴かなくなっていた。
高2あたりから私は荒れ始め、部屋の窓に座って(落ちたら死ぬ高さ)外に向かって大声で歌ったり、いい感じだった男子に突然 暴言を吐いてしまい疎遠になったり、クラスメイトに暴言を吐いてクラス全員から引かれたり、全く興味のない同性に告白して付き合ったり、その彼女に精神的なDVをしてしまったり、不登校になって母を泣かせたり、夜中に父と大喧嘩して家出したりと、ワケの分からない行動ばかりしていた。
そんな中、「ビートルズを聴いてれば不良っぽいんじゃないか?」という考えが降りてきて、再びビートルズを聴き始めた。そこからビートルズ以外の洋楽も聴きたいと思い、YouTubeで「有名な洋楽」と検索し、1番上に出てきたのが Queenの何かの曲、その下に出てきたのがoasisのWhateverだった。私はここでoasisに出逢った。しかしoasisにはハマらず、1ヶ月ほどQueenにハマる。
Queenに飽きると、今度はoasisを聴き始めた。
と言ってもハマってたのは1ヶ月ぐらいで、聴いていたのもWhateverとWonderwallとDon't Look Back In Angerの3曲だけだった(Some Might SayやCast No Shadowもちらほら聴いていたけど、本当にちょっとしか聴かなかった)。買った CDもMorning Gloryだけ。
で、WhateverのMVを初めて観たとき、私はなんとなくノエル・ギャラガーとトニー・マッキャロルが好きだと思った。それもそのはず、ノエルの坊主頭と表情がA男に、トニーの天然パーマと情けない顔がB男にそっくりだったからだ。
そしてノエル・ギャラガーの性格や人間性を知り、すぐにノエルを好きになった。ノエルは、飄々としてて自由人だけれど自分の仕事にはプライドを持って全力で取り組むという、あの大好きなA男と山田さんに似た性格だったからだ。
そしてノエルが昔、自分と同じ吃音症だったことを知り、勝手に親近感を抱いた。さらにWhateverの歌詞を自分で和訳し、その意味を知ったとき、この歌詞にものすごく励まされて、もっとノエルを好きになった。
が、1ヶ月ほどWhateverとWonderwallとDon't Look Back In Angerを聴き続け、飽きてしまった。洋楽にもあまり興味がなくなり、今度は小説や映画の世界に夢中になっていった。
高3になり、受験生。しかし今まで勉強を怠けて洋楽や小説や映画に夢中になっていたので成績は最悪。6月、父に「一般受験させる金がもったいない。AOだけで受験しろ」と言われ、AOのみでの受験に専念した。
私は本当に頭が悪く、小学生がすぐにできる暗算も時間がかかるし、古文もまともに読めないし、日本史も覚えられないし、英単語もすぐに忘れてしまう。そして何より努力が嫌いだ。
自分への罪悪感や後悔などで暗い気持ちになり、「死にたい」などと考えていたとき、なぜか突然「Cast No Shadowを聴きたい」と思った。唐突すぎて意味不明だが、とにかく聴きたいと思った(しかもあんまり聴いていなかった曲である)。そこでYouTubeで検索してCast No Shadowを聴くと、涙がボロボロこぼれてきて、それから少し落ち着いた。
私はそれから狂ったように、oasisの色々な曲を聴き始めた。どの曲を聴いても泣けてきた。そしてLive Foreverに出逢い、「永遠に生きてやる」という歌詞に感動し、「私も永遠に生きてやる、死ぬなんてゴメンだ」という気持ちになった。
そこからの約3ヶ月は、oasisを聴きながら受験に向けて努力した(と言ってもやはり受験だけに集中できるわけがなく、色々なものに目移りしたりダラダラしたり、出願の数日前にサザンにハマったり、相変わらず父と喧嘩したりした)。
高2のときにWhateverの歌詞に救われ、高3のときにLive Foreverの歌詞に救われた私は、これらの歌詞を書いたノエルをいよいよ崇拝するようになっていた。Definitely Maybeを買い、聴き込んだ。ノエルのソロ曲も聴き込んだ。私はノエルに、恋とか理想とか尊敬とか憧れとか、そういう感情をぐちゃぐちゃに混ぜて出来た、とにかく熱い感情を抱いた。そして相変わらず、Live Foreverの MVでみんなに埋められてしまうような、情けない顔をしたトニーが好きだった。
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…まあこんなわけで、ノエルの人間性に惚れていて、トニーの顔が大好きという、なんだか奇妙なoasisファンが誕生したのでした。
また、いつも異性やアーティストを好きになると、好きになりすぎて情緒不安定になって泣いていましたが、oasisやノエルだけはそういうのがなく(今までで1番好きなアーティストなのに!)、純粋に「好き」と「幸せ」が味わえ、精神の安定が図れるので、そういった意味でもoasisやノエルは私にとって特別な存在です。
以上!!!