タイトル「ICE MANには翼がある」
「だってしょうがないじゃない」
言い訳しても 取り繕っても
私はただのICE MAN
性別すらも溶けてゆく
無限の 魅惑の ICE MAN
「嘘はつくまい」と言っていた
「真実だけが私の友だ」と
しかし嘘をついていた
気づかぬうちに ついていた
ごめんね 初めて愛した貴方よ
ごめんね いとしい妹よ
「だって大事な友だちじゃない」
さんざん言ってきたけれど
やっぱりただのICE MAN
友情すらも凍らせる
強くて さびしい ICE MAN
「夢がないよ」と嘆いてた
「やりたいことがないのよ」と
しかし それらはあったのだ
気づかぬうちにあったのだ
ごめんね あの日のいとしい友よ
ごめんね 幼い君たちよ
嘘をついててごめんなさい。
(砕け散った友情よ
あのとき捨てた白米よ)
夢があってごめんなさい。
(破れ去った約束よ
あのとき捨てた果物よ)
煽るでもなく 笑うでもなく
私は本当に心から謝りたいのです。
それでも許してほしいのは
私に翼があるからだ
毒を持った翼である
多くのものの代償である
なんの価値もないくちびると
開かないのどを縫い付けられて
代わりに無理やり押し付けられた
黒くて重たい翼である
ICE MANには翼がある
ICE MANには翼がある
ICE MANには翼がある
ICE MANには翼がある
ICE MANには翼がある