あすなろまどかです。




 私はこれまでの16年間、小説や詩を書いたり、スランプに陥ったり、人間関係で問題を起こしたり、勉強をさぼったり、恋をしたり失恋したり、うつ病になったり、ロックンロールにハマったり、今度は馬鹿みたいに何時間も勉強したり、学校に行かなくなったりしてきましたが、


 その、私に起こったこと全てを振り返っていると、どーーーでもよくなって、


あー初恋の人に会いたいなあ


 とか、


生きるために必要なのは食べ物だけなのかもなあ


 とか、そんなことを考え始めます。


 そして、それに合わせて洋楽を聴くと、たまんないんです。誰かがどこかへ連れてってくれるような




 …結局、「そういうこと」なんだろうなあ、と思います。


 生きるために必要のないものは全て削ぎ落として、頭を空っぽにして、虚しくなった心に、生きるために必要のない音楽だの何だのをぶち込む。


 そうすると信じられないくらい幸せになれるので、オススメですよ。




 そして、そんなことをするのは人間だけだっていうのが、最高に面白く、興味深いです。


 人間だけ、特殊すぎますよ。服を着て、学校に行って、勉強して、性行為も隠れてコソコソやって。面白いですね。


 馬鹿にする面白さじゃなくて、なんというか、しょうもないオヤジギャグを聞いたときのような面白さなんです。しょうもないことばっかり繰り返す人間の中に、人間しか感じ取れない、独特の感性があるというか。


 そういう意味で、人生っていうのは映画であり、ギャグ(お笑い)であり、音楽だと思うんです。




 もっと言うと、言葉に意味なんてなくていいと思うんです。


 だから、私がどんなに一生懸命ものごとを伝えたって、本来それは「馬鹿じゃねぇの、お前」と、笑い飛ばされるべきなんだと思います。だって、昔のどこかの誰かが勝手に作った「文字」とかいうものをいくつか並べ立てて、ああだこうだと他人に伝えるんですから(今も、ちょうどそうですね)。なんか滑稽です。


 私は人間だから、馬鹿にされたらカッと頭に血が昇るわけですけど。




 とにかく私は、生きるのに本来は必要ないはずの、文字だの、小説だの、勉学だの、音楽だのを、腰のあたりに引っさげて、ブラブラさせながら歩いていきたいです。


 そして、せっかく人間に生まれてきたのなら、その腰のあたりのものを利用して幸せになりたいな。