こんにちは、あすなろまどかです。
少し時間と気持ちに余裕が出てきたので、久しぶりに長めのブログ書きます。
タイトル通りです。「ハイジ」のデーテおばさんについて、思ったことがあるので書きます。
日本ではアニメの「アルプスの少女ハイジ」が有名ですが、原作はスイスの作家ヨハンナ=スピリ(またはシュピーリ)による児童小説で、タイトルは単に「ハイジ」となっています。
↑私が持っているのは、福音館書店というお店の本です。(上手く撮れた^ ^)
で。私が本作で1番好きなキャラクターは、デーテおばさんなんです。
↑アニメのデーテおばさん。
この女性、こんなに若くて可愛いのに、苦労人なんです。
まず、ハイジのおじいさん(アルムおんじ)の息子夫婦(ハイジの両親)が亡くなります。このとき、ハイジ1歳です。
ハイジの母親の妹であるデーテおばさんは、おんじがハイジを育ててくれなかったので、ハイジを引き取って5歳まで育てます。
このときデーテおばさん、20代前半ですよ。
しかもそのとき、ちょうどデーテおばさんの母親(ハイジの祖母)は病気をしていて、彼女が1人で介護していたんです。
デーテおばさん凄くないですか?結婚したことも、子供を産んだこともないのに、おんじが育ててくれなかった姪を引き取って、病気の母の介護と、自分の仕事をこなしながら、一生懸命に生きてきたんですよ。
プレッシャー凄そう。私が大人になったとき、そんな事態に陥ったら、耐えきれないと思います。
そしてハイジが5歳になった頃、デーテおばさんの母親は亡くなってしまいますが、彼女はめでたく奉公先を見つけます!ところが幼いハイジがいては、そこで働くことができません。
だからデーテおばさんはハイジを連れて、アルプスの山を懸命に登り、やっとおんじの所へ行き着くんです。そこで、おんじに「今度はおじいさんがハイジを育ててくださいな」と頼むわけです。
デーテおばさんは、何もおかしいことを言ってませんよね?むしろ、ハイジを彼女に押しつけて、実の孫の面倒を見ようともしなかった、おんじの方が悪いと思うんです。
しかも、彼女は少しも嫌な言い方をしていません。心からおんじに頼んでいる感じなのです。
そして、おんじの返事は…。
「とっととうせろ。山をくだるんだ。もう二度とあらわれるなよ!」(原作より)
えーーー!!
ひどくないですか?あんまりにも。
このあとデーテおばさんは怒って山を下りていくわけですが、そりゃそんな言い方されたら怒りますよ。そのときの彼女の気持ちを考えると、もう可哀想で可哀想で…。
ネットで「ハイジ」のレビューとか読んでみても、みんな大体、デーテおばさんはひどい、デーテは嫌いだ、と言うばかりなんです。(彼女の味方をしてあげている人も、ちらほらいますが…。)
私はね、何があっても彼女の味方になりますよ。デーテおばさんが嫌われるなんて、こんなおかしな話があって、いいわけありません。おんじが彼女にいくらひどいことを言っても、みんなが彼女をいくら悪者にしても、私は絶対に彼女を笑わないことにします。幼いハイジを、責任を持って育てたデーテおばさんを、心から尊敬します。
何だか、最後は熱くなってしまいました…^^;
だって本当に可哀想だし、好きなんですもん、デーテおばさん。
おんじに腹は立ちますが、とは言え「ハイジ」はやはり名作で、感動するシーンもたくさん詰まっているので、みなさん、ぜひ1度原作を読んでみてください^ ^
それでは、さようなら!