こんにちは、あすなろまどかです。
今回の詩は、先日熱を出したときに走り書きしたメモの内容を、削ったり、付け加えたりしたものです。
色んな解釈ができるように書きました。
風邪をひいて気が滅入ったとき
熱を出して苦しんでいるとき
私はいつも 宇宙に想いを馳せる
いや、本当は 私の魂が
宇宙に引きつけられているのかもしれない
だって、本当に苦しいとき
ひとは何かを考えている、
ひまなんてないから
閉じたまぶたの裏に 暗闇が浮かぶ
やがてそれは 数々の輝かしい、
想い出へと形を変えてゆく
過去や今 それから未来のことなんかも
見えてしまったりする
過去と今は
未来へきちんと結びつくように
都合よくこれまでの愛や想い出を変えてゆく
結局 愛なんて
高熱の夜の夢にだけ存在する、
淡い幻想なのかもしれない
それでも私は手を伸ばす
自分が何を書きたいのか
自分が何をしたいのか分からぬまま
熱は上がり続ける
魂は宇宙へと送られる
風邪をひいて気が滅入ったとき
熱を出して苦しんでいるとき
私はいつも 長い1日を過ごす
その間に 私の魂は
宇宙への旅を続けているのかもしれない
だって、本当に苦しいとき
いつもは見えないものが、
見えるようになるから
世界の真理の裏を そっと突こうとする
しかしそれは 朦朧とした意識へ、
そして夢へと形を変えてゆく
自分や他人 やがては世界中の人たちが
1つになったりする
夢の中では
自分がきちんと中心になるように
都合よく色んな人たちの想いが消えてゆく
しまいには すべての声が
ノイズとなって まともに話す人間は
自分1人のみになってしまう
それでも私は声を上げる
自分が何を言いたいのか
自分が何を伝えたいのか分からぬまま
熱は上がり続ける
魂は宇宙へと飛んでゆく
伝えきれなくても 私は言葉のパズルを
次から次へと宇宙へ放り投げる
それがいつかは
どこかの星で組み合わさって
私を知らないエイリアンにも
私の声を聞いてもらえると信じているから
熱がある それがどうした
胸を押さえて ペンを握る
今の私の中の宇宙を
本物の宇宙の外れにまで届けるために
熱は上がり続ける
魂は宇宙へと飛んでゆく