タイトル…「夢を見ていた」
夢を見ていたい
つらいことは何もかも忘れて
一度純粋だった頃に戻って
夢を見ていたい
もう生きることに疲れたと僕は思った
僕からそんな言葉は初めて聞いた
夜中の冷たい風に独り心流しながら
格好つけて歩いたあの日
誰しもいつも何かで悩んでは泣く
今日もまた少し心が歪んでしまった
大人になればなるほど
何かを知れば知るほど
どうして人は孤独になるのか
夢を見ていた 少年時代の
何も知らずに
笑うことが幸せだと
思い込んでたあの日を
分厚い壁にぶち当たると必ず
なぜかそんな時に限って僕らは
初めになにかを決めた時
どれほど心が躍り
憧れたか忘れてしまう
懐かしい温かさを思い出すのは
いつも決まってふとした瞬間なんだよ
どうもない一瞬に
大切なものはきらめく
夢を見ていた 純粋なもの
なにも思わずに
ただ好きなものに
夢中になっていたあの時を
どうして忘れているの
遠くから声が聞こえる
何を忘れたかも僕はもう覚えていない
だけど何も知らなかったあの頃は
何となく全てが
輝いて見えていた気がする
それと同時に
僕は色んなものを愛していたんだ
もうどんなものにも縛られずに
思うまま生きてやるさ
昔のように
あの時と違うことは
自分を叱ってくれる大人がいないことだ
夢を見ていた 永遠のような
飾り気もない
強く大きかった形のないものを
見つめていた
チャリを漕ぎながら吸い込む風は
どうにもいつもと違う感じがするね
何だか自分が強くなったような
今と昔は一瞬しか繋がらない
そして2度と昔には戻れない
だから僕らは泣くんだ 何度も 何度も
夢を見ていた しつこいほどの
きらきらと光る愛のまたたきの
正体も知らずに眺めていたあの日を
結局僕が僕にしてやれることは
僕を信じてやって微笑むこと
だから僕はもう止まらない
もう前に突き進むだけさ
夢を見ていた 夢を見ていた
何も知らずに 何も思わずに
ただ憧れて これは何だと知りたがってた
いつもいつも いつだって
夢を見ていた
ありがとうございました!