こんにちは!あすなろまどかです。
今回は、いくつかの短い詩をお送りします。
それでは、どうぞ。
永遠(とわ)に消える永遠(えいえん)
その真っ黒な目の奥で
あなたはなにを見ているの
恋でもないし愛でもない
それでもあなたが好きなのは
世界で一番ひねくれた
私が あなたに逢ったから
夜に沈んだあなたの横顔
見えない星の裏の裏
たとえ も一度逢おうとも
二度と見れないその笑顔
震える両手で握ったペンの
インクであなたをチョンと刺し
せめてこれを許してと
泣いてすがった三月の春
戻れないよと悲しそに
でもすっきりと言った日の
あなたの全てを忘れない
それを言うのが遅すぎた
なんだかんだと過ぎる日々
いつかふたりは死ぬのだと
涙もこぼさず悟った日
誰も知らないこの世界
ふたりで行くのが早すぎた
それでもまだまだ行くんだと
ポロリとこぼした言の葉と
なんとも言えないその顔は
私の深い心の傷
もしも再び逢えたなら
私はきっとてきぱきと
全てを終わらせ急ぎ足
最後のあいさつ交わすでしょう
帰っておいで
なんにも言わずに
いつの間にやら
あなたは私の前から消えた
誰にも言わずに
静かにそっと
あなたはみんなの前から消えた
あなたはいつもそうだった
私以外の女の子にはすぐにベタベタするクセに
私以外の女の子の話はペラペラするクセに
大事なことは言わないで
嵐のように消えてゆく
もう行かないでと 泣きつけば
冷たい視線を投げるのに
じゃあ行けばいいよと はねつければ
さびしそな視線を投げる
ワガママなのね
分かってたけど
まるで 小さな子供みたい
ワガママなのね
それでもいいから
お願い どうか帰ってきて
亀…そして水面
池の周りを歩いてた。
そしたら亀を見つけた。
私はそうっと亀に近付いた。
亀が水に飛び込んだ。水面がゆがんだ。
初めのうちは沈んだその亀の周りから、
美しい水面が広がっていたが、
しだいにそれは大きくなってゆき、
やがて亀がつくったものなのか、
風がつくったものなのか、
はたまた、
近くの建物の屋根の模様が、
うつりこんだものなのか、
すっかり分からなくなってしまった。
亀の姿が見えなくなった。風が髪をゆらした。
池は何事もなかったかのように、しんと静まり返っている。
以上です。
ここまで読んでくださった方、どうもありがとうございました!