＜元次官襲撃＞小泉被告「会社社長の殺害中止は犬で」（毎日新聞）

＜元次官襲撃＞小泉被告「会社社長の殺害中止は犬で」（毎日新聞）

　元厚生事務次官宅連続襲撃事件で、２人を殺害し、１人に重傷を負わせたとして、殺人罪などに問われた小泉毅被告（４７）の第５回公判が１７日、さいたま地裁（伝田喜久裁判長）であった。被告人質問で、小泉被告は事件とは別に騒音を巡りトラブルになった建設会社社長を殺害しようと思ったことがあると明かし、中止した理由を「犬を飼っていると分かったから」と説明するなど犬に対する強いこだわりを見せた。

　小泉被告は、初公判から変わらず、上下とも黒っぽいスエット姿。検察官から「これまでに殺そうと考えた人はいるか」と問われ、４～５年前に騒音を巡りトラブルになった建設会社社長を挙げ、「自宅をインターネットや電話帳で調べた。夜中に家の前でバイクのクラクションを鳴らし続けた。騒音がどういう迷惑か分からせたかった」と述べた。

　殺害することも考えたが、社長が犬を飼っていたことが分かりやめたという。「もし犬を飼っていなかったら（殺害の）ターゲットだったか」との質問に「はい」と答えた。

　また、襲撃する元厚生事務次官を選んだ理由については「（連続して襲える範囲に）家が固まっていた。初日は１軒、２日目には３軒（襲う）と決めていた」と説明した。【飼手勇介、浅野翔太郎】

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