こんばんは!

ばっくえっく代表の竹岡です!

@早稲田大学東伏見キャンパス


7/15(日)は早稲田大学東伏見キャンパスで第25回腰痛運動療法セミナー基礎理論3(仙腸関節障害)を再受講してきました

一般社団法人 日本身体機能研究会主催で

講師は




早稲田大学教授・整形外科医の金岡 恒治先生




健康科学大学教授・理学療法士の成田 崇矢先生

に仙腸関節障害の病態・評価・アプローチについて、医師・理学療法士の観点から学ばせて頂きました!


再受講で2回目となりましたが、前回よりもアップデートされており、非常に良い学びになりました!




要点として
・Drが知っている仙腸関節障害の病態は強直性脊椎炎(仙腸関節炎)のみで、機能障害による仙腸関節障害は実際に見落とされる可能性がある


・仙腸関節障害はL5/S1腰椎椎間板ヘルニアとの鑑別が必要
→画像所見で腰椎椎間板ヘルニアが見つかると似たような症状が出現しているため、腰椎椎間板ヘルニアと診断され仙腸関節障害が見落とされやすい


・仙腸関節症状とMRI所見との関係は有症状期間1ヶ月では、症状とMRI所見に有意差あり(半谷・金岡ほか2016)


・仙腸関節障害は女性アスリート、腰椎固定術後、妊産婦に発生しやすい




・これまでのセラピストは疼痛管理や体幹機能向上?が役割として大きかったが、これからのセラピストは誤動作の改善や頻度の改善、(その上で必要であれば機能障害の改善)に目を向けることが大事


一般的に仙腸関節の機能評価は触診で評価するが、仙腸関節の機能評価の信頼性は低いという文献がある(Potter NA,RothsteinJM:Intertester reliability for selected clinical tests of the sacroiliac joint.Phys Ther 65:1671-1675,1985)
成田先生は可動性を重要視しておらず、疼痛除去テストで患者の痛みをアウトカムとしている


・受傷機転時に隣接関節である股関節機能(特に可動性)は重要で、股関節の動作パターンの確認すること


・動作をみるポイントとして、
どんな動作で痛くなったのか?
いつのタイミング・どのフェーズで痛くなったのか?
どんなメカニカルストレスがかかり痛くなったのか?
競技スポーツにおける正常動作を知り、それと比較してどう違うのか?
これらを把握し、仮説を立て推論することが大事



・仙腸関節機能は下肢もしくは体幹の力の伝達の役目があり、片足荷重の時は特に大きい. 関節面が縦であり、荷重を受けるのは不利な方向なため靭帯の役割が大きい特徴がある
→ジャンプ着地時に片足着地するクセがある選手は仙腸関節障害が発生しやすいため要注意. 片足着地局面があるかセラピストは評価する


・仙腸関節障害のタイプは3つあり、ニューテション型、カウンターニューテーション型、不安定型がある


・ニューテーション型でタイトハムストリングス評価時は最終可動域より抵抗感がどこから始まるのかが重要!
→仙腸関節障害の人は抵抗感が出現し、強くなる所で疼痛が発生しやすい


・スポーツ選手はどの腰痛のタイプでも発痛部位の特定、増悪因子(腰部機能、隣接関節)、原因動作の全てを改善すること. どれか一つでも改善しなければ、再発する可能性が高い


要点長いですね(笑)


以上になります

皆さんも一緒に学んでいきましょう!!


ばっくえっく代表
竹岡 広二