r32-123さんのブログ

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 今日は月曜で本来なら定休日だが、小学生の頃から来てくれてるお客さんが、


『今年卒業した大学の同級生達とパーティー的なものをするので、そこに着物で行きたいから出来れば頭のセットをお願いしたいんですけど‥、無理ですか?』


と言う事だったので、朝の10時に少しだけ店を開ける事にした。
そんな大切な用事があるのに断るわけにはいかない。
しかし今日は色々と済ましてしまわなければならない事があり、スケジュールは詰まっている。
___________
1,お客さんセット
2,お義母さんを病院送迎
3,市役所に書類発行
4,書類を持ってオートバックス
5,車の羽根を売りに行く
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 出掛ける間際に嫁と、


「今日お母さんが、お父さんの病院に行かなアカンねんけど、お客さんのセットが終わったら乗せてってくれへんやろか?
市役所とか行かなアカンし、乗せて行くだけでいいから。
予定あるから、お母さんにも片道だけしか無理やで。って言うてあるし。」

『ほぅか。かまへんで。
ほな、お客さんの頭終わった時点で俺がお義母さんの携帯鳴らすわ。』

「うん。そうしてあげて。そしたら悪いけど頼むわ。」


と言う会話になっていた。
若干、親父さんの入院が長引いているのが気になっていたので、今日の予定が上がり次第、病院へ顔を出そうとも思っていた。

ここから3度目の"確率劇"への秒読みが始まって行く。


【am10:30】

それからしばらくして、頭に髪飾りを付けた女の子が待ち合いの椅子で迎えを待っている姿が見えた。


『今日は、市内まで出るんやんなぁ?』

「そうですよ。北山まで行きますよ。」

『北山ぁ!?‥また遠いな。』

「そうなんですよぉ~!
チョット遠いんですよぉ~!」

『ベロベロなったら帰って来られへんで。(笑)』

「私、あんまり酔わないんですよ。(笑)」

『‥ザルか。』

「酒飲みちゃいますぅっ!」


【am10:40】

『はっはっはっ!あ!
お母さん来てくれはったで。』

「ホンマや。 じゃぁ行ってきます。今日は休日にありがとうございましたぁ!」


そして、車の所まで送り出し、迎えに来られた親御さんにも挨拶をする。


『お迎えご苦労様です!
至れり尽くせりですね!(笑)』

〔いやぁ~ありがとうございましたぁ!
折角のお休みやのに申し訳ありませんでしたぁ!〕

『いえいえ。またお願いします!
ありがとうございました!
あ!飲み過ぎたらアカンで(笑)』

「大丈夫ですよ!」


そう言うと、2人は何回もこちらに頭を下げながら車で去って行った。
そして店に戻った俺は片付けをして、義母さんに連絡を入れた。


【am10:50】

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-----<はい!はい!>

『あ。義母さん。
今こっち終わったんですけど、何処居てはります?』

<うん!それなんやけど、今もぅ病院に来てるんやわ。仕事が終わってからあそこのバス停に走ったら、送迎バスに間に合ったんよ。>

『あぁ、そうやったんですかぁ!ほんで、義父さんの具合どうですか?』

<かなり回復してるんやわ。それで、退院はいつになるか先生に聞いてみてるんやけどな。
そやから、適当にタクシーで帰るし大丈夫やから。
ありがとう!>

『わかりましたぁ!
そしたら、僕このまま市役所行きますわ。』


と言う事で電話を切った。
あるバス停から木〇川病院送迎バスが出ているのだが、どうやらそれに乗れたらしい。


【am11:10】

俺は市役所の待合に居た。
ここで発行された書類を受けとり、そしてそれをオートバックスに届けなければならない。


《せや。義母さん迎え行かんでよぉなったんと、義父さんの回復の事を嫁はんにメールしとこか。》


そんな事をしているうちに名前が呼ばれ、書類を手にした。
そして外に出ると、今から向かう事をバックスの彼に伝えた。


【am11:35】

市役所を出る。


【am11:50】

オートバックス着。

ガレージに車を止め、早速携帯を鳴らす。


---------------------
--<もしもし!着きました?>

『毎度!
今着いて、ピット前の自販機んとこまで歩いて来たとこやわ。』

<分かりました!チョット待ってて下さい!すぐ行きます!>

『了解!』


携帯を切ると、彼の到着を待った。


【am11:55】

5分程すると、全力で走ってくる彼の姿が見えた。


『あ!
ゴメン!ゴメン!何回も!』

「いえいえ!こちらこそ何回も足運んでいただいて!」

『書類、こんで良かった?』

「OKっス!」


持って来た書類を手渡し、後は他愛もない雑談で少しの間盛り上がり、


『ほな、後の手続きは宜しくお願いします。』

「了解っス!」


後の手続きは彼に託し、オートバックスを後にした。


【pm12:15】

オートバックスを出る。

自宅へ向かって車を走らせながら、次の予定を頭で確認しながら段取りしていた。


《一旦帰って昼飯食って、それから羽根を積んで病院に顔出してから、羽根売りに行こか。》


そんな事を考えながら、最後の交差点に差し掛かった。
直進しても右折しても自宅には帰れる。
直進ルートなら国道と広目の府道を直線で繋いだだけのコース。
スピードは乗るが、交差点が2ヶ所ある。

右折ルートなら、直線と曲がりくねった狭い府道1本だが信号が無い。

俺は右折ルートを取った。


【pm12:23】

曲がりくねった府道へと
入りしばらく走った時に、見慣れた白い車が前方から走って来る。


【pm12:25】

すれ違う瞬間、ドライバーを確認した。


『‥‥‥あ。』
















嫁の親父さんだった―‐‐‐


        ~fin~

 今日の営業の終わる30分前頃、店内の掃除も一段落して少し時間が空いた時に、何気なく1冊の週刊誌を手に取った。
普段は滅多に読まないのだが、この時は店のスピーカーから流れる邦楽に耳を傾けながらも、珍しく頭からジックリと読み始めていた。


《雅子様、可哀相やなぁ‥。》


とか、


《AKBがなんやて?いまだに名前がよぉ分からんわ。》


とか思っていた。

そしてドンドン読み進んで行き、次のページをめくると、"DreamsComeTrue"の吉田 美和 結婚の記事が。

そして見出しには、


【私‥もう一度幸せになってもいい‥?】


そして、その下には笑顔で熱唱する吉田美和の写真が。


丁度この時、店のスピーカーからDreamsComeTrueの、

"Hoshizora Ga Utsuru Umi"

が流れ始めた―‐‐




~p.s~

 この後、吉田美和の内縁の夫が亡くなられた話しや、その後の葛藤の話しを読みながらのドリカムの曲は、何か胸に来る物があったわ。

 "確率"

なんでこんな所で-‐‐
なんでこんな時に-‐‐

 そんな絶妙(?)のタイミングで物事が起こる事があるが、俺は昔っからそんなタイミングによくハマるタイプ。


 土曜の晩の事、長年来てくれてるお客さんでオートバックスで働いてる子が居るのだが、自宅からも5~6分の距離と言う事もあり、それにその子のノルマや成績にもなるのであればと言う事で、そこに車検を依頼していた。


そして当日、土曜なのに悪天候と言う事もあってか、客足が悪かった。
実際、最後の予約枠に入っていたお客さんは、


「天気が悪いし今日はやめとくわ。違う日に行くしゴメンなさいね!」


と言う事でキャンセル。

よって、土曜にもかかわらず恐ろしく早い時間に営業終了。
仕事を上がり次第、車を引き取りに行く事になっていたので、まぁ都合がいいと言えば都合がいいのだが‥。

 今から向かうと言うメールを送った後、店のシャッターを閉めガレージへと歩き出したが、途中で財布を忘れた事に気付き、再び店へ。
もう一度シャッターを開け、財布を取ってガレージへと歩き出す。

ここですでにタイムロスが生まれている。

そして時間も早いと言う事もあり、時間を潰す意味で遠回りをしながらオートバックスへと走り出した。
そのオートバックスの向かいには、結構大きな総合病院が国道を挟んで建っている。
バックスに到着した俺は、彼に連絡を入れてみた。



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 --<はい!もしもし!>



『あ。お疲れっス!
今着いて店内に居てるんやけど、どないしたらいい?』

<あ!そうっスか!
今、最終の作業がもう少しで終わりそうなんですが、それと少し書類作成をしないといけないので、時間にして~‥‥スンマセン!チョット待って下さい!
一旦電話切りますね!>

『了解!かまへんで。』


結構慌ただしい雰囲気が、電話口の彼の背後でざわめく物音でも感じ取れた。

そんなに急ぐ用事もなかった俺はカー用品を物色して回って、見たり、手に取ったりしている。


《あ。せや。車の芳香剤が切れてあれへんねやったわ。》


それを思い出し、芳香剤コーナーへと向かった。


《え~っと‥。
今使こてんの、どれやった‥?》


数多く列ぶ芳香剤の中から、現在使用している芳香剤のストックを探す。


《‥‥お。あったわ。》


目当ての芳香剤を2つ手に取り、レジへと向かう。


〈いらっしゃいませ!!お買い上げは、こちら2点ですねぇ~。
今日はポイントカードお持ちじゃないですか?〉

『あ。ゴメンなさい!今日、持って来てないですわ。』

〈あ!大丈夫ですよ!
そしたら、お電話番号お聞かせ願っても宜しいですか?〉

『登録してもらった時、多分携帯やったと思うねんけど、080-3…』


そんなやり取りの後、会計を済まし、店の出口へと向かう。
店内を歩きながら、何の気無しに携帯をチェックすると、メール着信が9件入っていた。
普段、音もバイブも切っている俺は、時折携帯をチェックしている。

自動ドアを目の前にメールをチェックすると、そのうちの1件が嫁だった。


《ん?なんや?》


開いてみる。


〔さっきお母さんから電話があって、お父さんが40°の高熱が突然出て、頭も割れそうに痛いし、耳も激しく痛いし、目も開けてられへん程奥の方が痛くて、歯茎か歯か分からんぐらい歯も痛いみたいで、起き上がる事も出来ひんし、病院行くのに運ぶに運べへんから今さっき妹夫婦にも来てもらったみたいやけど、熱も高いから、いっその事救急車呼んで病院に行った方が準備して待ってくれてるやろうし、その方法がいいでって事で、5分程前に救急車で運ばれて行ったわ。
子供寝かさなアカンから、お母さんと妹だけ一緒に救急車乗ってったし、もし仕事帰りに寄れそうやったら、行ってみて。〕


と言う内容だった。
読み終わる頃には自動ドアを抜け外に出て来ていた。


《高熱で救急て、何処の病院‥‥》



ピーポー!ピーポー!
   ピーポー!ピ-‐!



読み終わると同時に、国道を走って来た1台の救急車が、目の前へでサイレンを消した。


《‥‥‥‥‥‥‥‥。》


そして、目の前の総合病院へと入って行った。


《‥‥あれちゃうんかぃ‥。》


その光景を見た俺は、すぐに嫁へ電話を掛けた。



 -------------<はい?>



『おう。なんや急に熱出たて?』

<そうやねん。で、さっき2人も乗って木〇川病院に走ったわ。>

『ほうか。俺、今バックスにおって、メール見ながら外出て来た時に、丁度救急車が病院入って行きよるとこやってん。
アレそうやな。』

<ほなそうやわ!
今さっき出たとこやもん。>

『今、車取りに来てるさかい、今から顔出して様子見てあれやったら、2人拾て帰るわ。』

<ほな、そうしてあげてくれる!
悪いけど宜しく!>

やはり親父さんだった。
まさか、このタイミングで搬送されるとは‥。

すると、バックスの彼からこのタイミング電話が来た。


<もしもし!スンマセン!お待たせしました!
作業は終わったんですが、書類の方が後30~40分かかるんですよ。
時間大丈夫ですか?>

『うん。いや、それなんやけど、今外に出て来た瞬間に目の前で木〇川に1台救急車が入って行きよったんやけど、どうやらそれが嫁はんの親父さんみたいやねん。
えらいタイミングで搬送されたわ。』

<え~~~っ!?>

『せやし、丁度ええから今からチョット行って様子見て来るし、また携帯鳴らしてくれる?』

<ああ!いいですよ!でも大丈夫なんですか?>

『ん~~。行ってみな分からんけどなぁ。
まぁ、行ってみるわ。』

<わかりました!そしたら後ほど連絡します!>

『宜しく!』


そして携帯を閉じると、小雨の中 傘もささずに病院へと走った-‐‐。




まぁ、今回の話しはこんな感じやけど、何が言いたいて、タイミングやね。

1回店を出たのに財布を取りに戻った。

時間が余ってるので、遠回りをした。

作業が押した。

バックスから出る時にメールを偶然確認した。

9件のメールのうち、嫁のメール内容が親父さんの救急搬送で、読み終わりと同時に目の前で救急車を確認。


どれか一つ狂っても、出くわさなかったわけで。

ただ、それが言いたかっただけやけどね。
(笑)
せやけど、そん時は地味に興奮したでぇ~。
(笑)


~p.s~

 結局親父さんは原因不明で入院。
その日俺は、義妹は送り届け、義母さんは入院の用意を運ぶ事になったので病院と自宅を往復する為に義母さんを乗せて走り回った。

 現在は容態も少し落ち着いて来たが、仕事上がりで直接病院へと顔出す日々が続いている―-‐‐。