八日目の蟬 | 映画と自転車と私。

映画と自転車と私。

京都で飄々としながら、映画(99%)や自転車旅行(1%)のことを綴ります。

【4+】

映画のイメージが強かったので(まだ見てないけど)、主人公は誘拐犯の女性かと思いきや誘拐された女の子が物語の2/3を語る

なんだろうな

母の愛情とも違うし

自分が予想したシナリオは誘拐された子どもは誘拐犯のところに戻る

そして2人で現実と立ち向かいながら生きていく

でも実際は戻らないんだな

全てを受け止めて実の家族のところで歪な家族関係を再生させようと努力する

きわめて現実的な小説だ

誰も悪者がいない

圧倒的な悪であるはずの誘拐犯でさえ、悪ではない

なんともむずがゆい話だった