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【4-】
喧嘩、盗み、歌、タップ・ダンス、暴力。
山高帽とエドワード7世風のファッションに身を包んだ、反逆児アレックス(マルコム・マクドウェル)には、独特な楽しみ方がある。それは他人の悲劇を楽しむ方法である。
アンソニー・バージェスの小説を元に、異常なほど残忍なアレックスから洗脳され模範市民のアレックスへ、そして再び残忍な性格に戻っていく彼を、スタンリー・キューブリックが近未来バージョンの映画に仕上げた。
倫理観と非犯罪社会をてんびんにかけ、政府は倫理観を捨てた。
そのことによって、残忍なアレックスは一見善良な市民へと変貌する。
しかし、彼の本質はなんら変わることなく、ラストシーンでの第九をBGMとしたアレックスの凶悪な眼差が印象的である。
善と悪の選択の可能性、人間の悪を追求した作品。
また、勉強しなおしてからゆっくり観たいと思います。