2022年香川県高松市にある「八栗寺」に行きました。
八栗寺は天長6年(829)弘法大師空海により開創されました。真言宗大覚寺派です。
五剣山(標高375m)の中腹に位置します。
四国85番札所であり、霊験あらたかなお聖天さまを祀ることでも有名です。
寺伝によれば、大師修行のおり天から降った五本の剣を山に埋めて鎮護としたことから「五剣山」と名づけられました。
また大師が入唐求法の成否を占うため植えた八個の焼き栗が、帰朝後すべて生長繁茂していたことから「八国寺」から「八栗寺」へ改名しました。
「牟礼町牟礼」の交差点から県道146号線にのり、ひたすら北東に進みます。
途中に看板も出ているのでわかりやすいと思います。
駐車場はけっこう広いです。
うどん屋もあります。
八栗登山口駅です。
八栗ケーブルは元来、五剣山(標高 366m)中腹にあります四国霊場第八十五番札所である八栗寺への参拝客輸送を目的に作られ
ました。 八栗寺はケーブル山上駅より徒歩約 4 分です。
また山上や車窓からは、屋島を一望できます。
・普通運賃 往復 上り 下り
大人(中学生以上) 1,000円 600円 500円
小学生 500円 300円 250円
・営業時間 毎日7:30 ~ 17:15、毎月1日5:00 ~ 17:15
・定期15分毎(毎時0・15・30・45分)、多客時は随時運転
・駐車場:八栗ケーブル登山口駅前に400台分、大型可
・電車(コトデン)八栗駅より1.5km、タクシーで3分
※ カーナビ等ご利用の場合は、 名称「八栗ケーブル登山口駅」または 電話番号「087-845-2218」で検索してください。
駅の中はお土産やお菓子などが売られています。
こちらがケーブルカー。
中間地点で下りの車両とすれ違います。
八栗山上駅です。
ここから歩いて散策していきます。
進んで右手側に行きます。
- 御成門。高松藩のお殿様が通られた門。屋根には葵の紋あり。
- 八十八ヶ所石仏霊場。八十八ヶ所めぐりのご利益を一度にこちらで受けることができるそうです。
多宝塔。
内部には尊勝曼荼羅と八祖大師と十二天が極彩色で描かれています。正月三が日は開扉されます。
大師堂。昭和初期に建立された総欅(けやき)造りのお堂で、青年時代の修行僧の弘法大師が祀られています。
綱を握れば、お大師様と縁結びができます。
十二支一代守御本尊。
五剣山を模したミニ五剣山の前側には八角柱の台座と写経を納めた石室があり、上にはブロンズの十二支尊像が祀られています。
天尊行者として名高かった木食以空上人が八栗寺に歓喜天を勧請し、寺の繁栄の礎を築かれたことをたたえて、昭和四十年(1965年)に建立された像で、姿は上人の自画像をもとにしています。
聖天堂。
築後三百年を超える建物であり、行者の修法する内陣が岩窟内に納められ、そこにとりつくようにお堂が建てられています。
中陣の柱や壁には鳳凰や桐の花が描かれ荘厳さをかもし、外陣には「巾着や大根」の紋の入った提灯や灯篭が吊り下げられ華やかです。
境内には巾着や大根の印が多く見られますが、これは祈願することによって得られるお聖天さまのご利益をあらわしたものです。「巾着」は福徳財宝で商売繁盛を表し、「大根」は身体を丈夫にしていただき、良縁を成就し夫婦仲良く末永く一家の和合を御加護頂ける功徳を表しているそうです。
随求菩薩。
真言を唱えながら、三度回れば願いがかなう。
- 鐘楼堂と梵鐘。江戸時代の鐘楼堂には、會津八一(秋艸道人)の歌が刻まれる日本有数の美術梵鐘あり。
本堂。
五間四面の入母屋造り、伝弘法大師作の聖観自在菩薩(木仏立像、丈約1.3m)が祀られ、正月三が日に開扉されます。築後三百年を超え、屋根や幕には高松藩松平家の「葵の紋」が入っています。また正面には五代藩主頼恭公筆の「大悲殿」の額がかけられ、内陣天井には藩絵師による火伏の龍図が描かれています。
本堂と聖天堂の間にせまい通路があります。
奥に行くと十一面観音があります。
鳥居があり、階段があります。
ここから少しきついですが、上まで行きます。
中将坊堂。
二間四面屋根は銅板葺の建物。
中央石室内に大黒天を本地とする天狗の中将坊大権現(石仏立像、丈約0.8m)がお祀りされています。
聖天堂と同じく建物の多くの部分が岩窟に納められています。
屋根を覆う大岩石が荒々しい。毎月の一日と一六日の午前六時に開扉され、参拝者への加持が施されます。
となりに鳥居があり、奥には瓦?のようなものが置かれていました。
本堂前に戻ってきました。
聖天堂の隣にある護摩堂(通夜堂)。
- 菩提樹。お釈迦さまの菩提(悟り)に由来。ハート型の葉が特徴。
二天門を通って進みます。
何やら新し目な場所があります。
- お迎え大師。屋島の向こう剣山まで一望できる展望台。
駐車場みたいな場所があります。
ここまで車で来れるのでしょうか。
というわけで、ほぼ一周です。
細かい見どころはまだまだあるので、ぜひ散策してみてください。