かつて、スーパーボウルのハーフタイムショーでジャネットジャクソンが胸をあらわにした事件がありました。
深夜番組ならともかく、世界百数十ヶ国で放映されるスポーツイベントでの出来事であったため、その影響は大きく、日本のようなアメフトの認知度が低い国であっても話題に上ったほどです。
そんな中、アメリカでは生放送中の不適切な表現をなくす仕組みが採用されています。
主にトーク番組やニュースなどで採用されているその仕組みは「Broadcast Deley」と呼ばれるもの。生放送の映像を数秒遅らせて配信することで、不適切な表現や禁止用語の発言などがあったときに、放送局側でそれを”修正(削除)”し、人々がテレビでみるときは修正(削除)後の映像を見ることになる。
かのスーパーボウルでは”スポーツ中継”だったため、そういった仕組みは採用されていなかったという。アメリカでもすべて生放送番組で採用されているわけではないようです。
ちなみに日本では、CS放送の一部で採用(ショッピング番組など)されている程度で、一般的ではありません。
不適切が何であるか、禁止用語の定義は何かという議論があってこそ表現の自由が確保されるという見方もあり、はじめから”きれいな”状態でしか見ることができないとしたら、放送そのものはつまらなくなるのではないかという懸念も秘めています。
不適切の対極にある適切なものだけをみて、人として正しい判断ができるようになるとは考えにくい。
もし、”検閲”という目的で利用されるとしたら、統制された情報で本当の姿を見ることができなくなる世の中になってしまうかもしれません。
尚、「Broadcast Deley」という用語は統一されておらず、「Tape Deley」や「Time Deley」とも呼ばれることがあります。
「Broadcast Deley」ウィキペディア(英文)
http://en.wikipedia.org/wiki/Broadcast_delay