小さい頃はよく身内が沢山何回も本家で集まって、ひいばあちゃん2人も、東京のこないだ死んだおんちゃんもその家族も



誰かはよく集まりよった



掘りごたつが家の中にあって


いっつもひいばあちゃん二人はそこに座って



あんたよう浮気しよったやいか

お前もじゃいか、人の事ゆうな

げに、お前よりはしよらんが

数が多いがはお前も一緒じゃ



とこそこそしていた。


そのこそこそ話をする丸めて近寄った2人の背中を遠くから眺めよった。


母が、

見て、2人がお互いにお前浮気しよったろと言い合いよるで、と言うてうちの横を通り過ぎる。



身内が戻っても、自分は喋ることもなく、その身内がワイワイする姿を遠くから

平和やな〜と眺めよった。




自分が身内と喋った記憶もなく、輪の中に入った記憶もない。思い返せど浮かんでこんね。




ただ、遠くから人が賑やかにおることだけを眺めるのが幸せやった



いや、平和な風が吹いていた。




それでよかったが




ばあちゃんが死んでからそれはなくなった




母親の結婚した先の身内が集まるにも、

どうにもこうにも、困った人らばっかりで

血のつながりのある身内のような雰囲気はなく




あれが死んだ時点で終わったのだと思うて



26年か。





けど、珍しい




記憶の匂いがしてフト蘇ったがよねー




あー、GLAYの4人の雰囲気が



とてもあの頃の身内の集まりにそっくりだと



気が付かんかったね。




そういや、本人らは知らんでも血が繋がっていて身内よ。





そうか



こんな事もあるがやね〜と




もう見れんろうと思うた景色がまた見れた気がして



自分の家が終わっても



他でそれが見えるがやな〜ということがわかって




少し希望がもんてきた




言われたわ


『過去は戻らん』と



じゃあ、この先しんどいだけやねと思うて。




まあでも




 


あの時遠くから眺めよった自分がまたおることに気が付いて






そうか、やけん記憶が思い出したがやろうね。





あの頃が一番幸せやった。





輪の中に入りたいわけやない



人が賑やかに酒飲んでご飯を食べるのを、ずーと眺めておるだけでええ。




それがなくなってから、家はもう終わったわと思うたけど





もしかしたら、またなんらかの形でそれを眺める事ができるかもしれん






人にはわからんろう





人が楽しく交流して楽しく過ごす場を見ていることが安心に繋がることを。



土手の上から村全体を、遠くに小さく見える田植えのおんちゃんも


沈下橋を歩く県外の夫婦も


桑をもって歩道を歩く人も


雨戸を開けて掃除するおばちゃんも




ゆっくりゆっくり流れる人の生活をする姿を

眺める事の平和さを




いつも小さい頃は土手の上から村をずーと眺めて



桜が咲く季節はいつも眺める場所に1本の桜が咲いて



身体が小さいけん桜が大きくなくても、大きな桜に見えて、その下で村と人の生活を眺めてきた。







今となっては慌ただしい国を眺めなならず




心が荒むけど







まあ、今日は、そうでもないような気もした。







わたしは

家から出たくなかった。

国や世間など見たくもない。

わたしはわたしの見えるものだけ見ていたらそれでよかったのに


無残にも残ってないけんね。見るものもない。





そして再婚した先で親が会社を経営したもんだから、平和などなく



毎日が落ち着かん日々やったね〜



そこから出たら幻覚幻聴で幽霊が見えだしてそのまんま国の事になって




21で3月に専門学校卒業して4月から見えだしたけんね。




あれからずーと今日まで。




まあ、もう慣れたけど。





それでも、去年のGLAY騒動は人生の中でも荒れた期間ベスト3に入るわ。




いよいよ終わったかもと思うたけん



幽霊より酷かった









1時間ほど前に

JIROの影響で過去を思い出していたが

今の家族に放った一言は

『このゴミクズが!!!』

であった。

すると巫女の服を来た過去世の自分が真っ黒な霊体となり身体から突然飛び出して外へ行き何処かへ行った。


何事か。


そして、もう一つ記憶が湧き上がってきて、義父に山で抱きつかれた時の恐怖が尻のあたりからあがってきて両手がブルブル震えだして、これはパニック障害の症状やと思い

まさか、これが原因かと。

そういえばその3年前に、同級生のスネオに似た男の子に突然ズボンとパンツを引っ張られておめこに手を突っ込まれたな

あれが1回目のヒビ割れ、2回目が義父やったか。


この同級生は大人になって公園のトイレで小学生をレイプして一時刑務所に入っていた。



そうか、小さい頃からパニック障害は持っていたといっていたが、この頃から発症の原因はあったがかと、気が付いた。



父親が金にだらしなくて人間的にクズでも、もしかしたらおったら守ってくれたかもしれんと少し夢を見るが。現実なんてそうもいかず。

こんな時は、実の父親がおったらな〜と思うた。



今の年になると、ビール瓶で頭をカチ割る程迷いはないがやけど。卵1パック全部投げつけることもできます。灯油もかけて燃やしてもええし。

燃やすなら、じいちゃんの金で建てた家を燃やすわ。




そもそもが、恋愛なんて厳しいものだったのだ。


だから女の人に似た男の人が好きだったのだ、とわかった。




知らんかった、人間不信とは。




まあでも、借りは返さんといかんけん


約束は守る。




JIROの脳梗塞や寿命はうちが生きちょる間はなんとかするわえ。