妊娠したと書いたが、あの後すぐに生理が来てしまい、結局化学流産となった。

私が初めての妊娠で、親族も皆待ち望んでいてくれていたので、舞い上がってすぐに報告しまくったが、ほんの数日でみんなの”おめでとう”を無下にしてしまう形となった。

 

そんなこんなで、夫は私の妊娠&流産のタイミングでこちらに帰ってきてくれた。

会社から都合の良いように使いまわされることに飽き飽きしたらしい。

そこに私のことが重なって、私の体調の心配をしてくれた結果、近くに居たいと転職するということになった。

 

今年は本当に激動の年だった。

1月1日 夫と付き合う(出会って4ヶ月、4回会っただけ)

3月 入籍

4月 夫単身赴任開始

5月 同棲開始

6月 指輪完成

7月 妊娠&化学流産

8月 夫退職&帰還

9月 マンション購入&引っ越し

10月 私の両親が離婚

11月 夫転職先決まる&妊娠

12月 ひたすらつわりに耐えた

 

こんなに密度の高い1年があるだろうか。

夫に限っては、元嫁と23年の6月に結婚して同年9月に離婚している。

つまり、離婚と単身赴任も重なって、23年4月~同年9月までで5回引っ越ししている。

本人はもうこれ以上身分証明に住所が増えるのは阻止したいとのことである。

 

そして、今回転職した先は日本有数の大企業の本店で、業界内で言うとぶっちぎりNo1の会社である。

福利厚生がえげつない。こんな福利厚生が整った会社は見たことない。

なんせ子供一人につき、何度でも3ケタ万円の御祝い金が出る。

都心の本社自社ビルは設備も整っており、セキュリティーも万全、大阪駅から地下直結で徒歩5分である。

研修施設は超豪華で某星野リゾートを彷彿とさせる。

よくこんな立派な会社に転職できたものだと、テーブルの上に置かれた社員証を見て毎日思っている。

 

ところで、私はまた妊娠することができた。

7月の流産後、しばらくは妊娠しないかなぁと漠然と思っていたが、11月には妊娠が判明した。

つまり、夫の転職したタイミングでちょうど妊娠したのである。

これはめちゃめちゃよいタイミングで、就社直後は任されることが少なく帰宅時間が早いので、つわりの重い時期に会社帰りの病院や日々の晩御飯など助けてもらうことができた。

その上年収は50万円以上アップし、子育て支援の福利厚生はバッチリだ。

そんな立派な会社に転職することができた夫を誇りに思う。

 

マンションを9月に購入したが、夫が無職期間だったのでローンを組めず、私がローンを組んだ。(夫が「自分の価値がない…」などと拗ねて、すごくめんどくさかった)

夫は頭金を800万円程出した。

私は残業なし、完全週休二日制、お菓子食べ放題・ジュース飲み放題(勝手に買う)などとまぁまぁいい環境で働けて年収470万円ある。そのため3500万円のローンを組めた。

その後2ヶ月後に妊娠したので、その段階では団信に入れず&ローンを組めず、家を買うなら本当にベストなタイミングであった。

また、買うならここしかないと思ったくらいの好条件の物件をラスト1邸で購入することができた。

今後夫名義でローンを組むこともできる。私が退職する前に色々な選択肢を残すことができたし、人生にタイミングは大切だなと実感した。

なんせ、私の会社は産休・育休なんてものはなく、妊娠=退職なのである。

妊娠少し前には生命保険にも加入しており、タイミングを見計らってお腹に来てくれた我が子は本当にしたたかな私の子だなぁと思う。

 

23年は色々と出費がかさみ、今までで一番お金を使った。

しかし、結婚前私には1000万円の貯金もあったし、収入も安定していた。

夫も30代前半ではそこそこの収入があり、前妻との結婚離婚費用をほぼ一人で出しているにもかかわらず、資産でいうと2500万円は残っていた。

そのため何不自由なく家も買えて、こうやって生活できている。

夫、結婚をあきらめていたミドサーBBAと出会ってくれて、選んでくれてありがとうと言う気持ちが大きい。

まず、この年代でこんな人はもう残っていないと思う。

それも夫は私より2歳下なので、心底出会えてラッキーである。

怒りっぽいとか、気分屋とか、節約家とか、生活音がうるさいとか、まぁ目に余ることはあるが慣れるが勝ちだと思っている。

夫以上の人は多分いない。

夫も同じ気持ちだと言っていたので、似たもの夫婦かもしれない。

 

私は現在妊娠14週となった。

辛い辛いつわりに泣きながら耐え、なんとか安定期に片足を突っ込んでいる。

自分が妊娠していることがいまだに信じられないが、エコーを見たり、エンジェルサウンズで胎児の心音を聞くと、涙が出そうなくらい感動する。

我が子が愛おしくて愛おしくてたまらない。

 

性別については、夫婦とも第一子は女児を希望していた。

そして、出生前診断を受けて染色体異常があれば堕胎しようと話していた。

これは賛否両論であろうが、私たち夫婦の考えなので「よそはよそ、うちはうち」である。

 

10週目の頃NIPTを受け、無事に染色体異常は確認できなかった。

胎児の性別も分かった。希望通り女児であった。

私の兄夫婦は男児1人、夫姉夫婦は上男児2人・末女児1人であったので、うちも男児かと思いきや見事に女児であった。

義姉たちは共に女児を熱望していたので、少し誇らしくもあった。

つくづく私達夫婦は運が良い。

ちなみにお互いの両親や兄弟、私たち本人合計6人の予想は全員女の子であった。

生まれたらどちらでもかわいいであろうが、とりあえずの希望は叶った形である。

 

ところで、皆さんのマタニティマークの印象はどうだろうか。

妊娠前の私が持っていた印象は、「幸せそう。中出しされて、受精したんだ~。エッッッッロwww」であった。

非常にエロいマークだと思っていた。男子高校生並みの思考である。

妊娠してからも通勤をしているため、もちろんマタニティマークを毎日付けているが、今や私もそんな目で見られているのかと実感慨深い。

 

中出しセックスをして孕んだことは事実だし、その行動は最上級の愛の形であると思っている。

受け入れる方も、孕ませる方も、特別な事情がない限り普通の夫婦は相手のことを愛し愛され子作りをする。

そんなに愛してくれている夫がいるのだと胸を張ってマタニティマークを付けている。

ついでに幸せオーラをばらまきながらお腹に手を当てて歩いている。(お腹が張っていて辛いのもある)

 

私は本当に今幸せで、何かある度に左手薬指を見ては幸せをかみしめている。

2~3年前は、「結婚できるかなぁ」と漠然とした不安に駆られ、数年後の自分の姿を見てみたいと思っていたが、その時の私に「未来はめっちゃ幸せやから安心しな」と言いたい。

何度も言うが、自分が結婚して子供を妊娠していることが未だに信じられない。

しかし日に日に母になる自覚も出てきて、夫婦らしくもなってきた。

つくづく、人間とは環境に順応する生き物なのである。

 

今日は夫が泊まりで研修なのであるが、朝時計置きを見たら初めてお揃いで買った時計を着けて行っていたので、私も着けて仕事に向かった。

ちょくちょく近況報告の連絡をくれるところも愛おしい。

子供ができてから夫のことがさらに好きになった。

 

書きたいことを書けたから、今回はここで終了。