私決めました。
今の局、辞めます。

ずーっと自分は愛されキャラなのだと勘違いしていたんですが、
私はイジりという名のイジメを受けていたと気がつきました。

さらには、上司からのパワハラ。

思えば、私は入社当初から歓迎されていませんでした。
『君は能力を評価されたのではなく、たまたま合格しただけだ』
と、言われてきました。

現場の人間は、私ではなく他の人を評価していたらしいのですが、
役員が採用したのは、誰も目をつけていなかった、私。
だから面白くなかったんでしょう。

でも、まずはアナウンサーになれたのだから頑張ろう…と必死に食らいつきました。

基礎ができていないのに、
入社前日に初鳴きをして、
ナレーションのレギュラーが入って、
ニュース読みもデビューして、
やるしかないから最初の3ヶ月は特に必死に駆け抜けました。

でも、無理をするとしわ寄せが来るわけで…
ガタついたのは、入社半年たってからです。

それまで全く付けられていなかった報道の取材に出されるようになりました。

それは、私を育てるためではなく、
単純に『人がいないから』。

なので、先輩の取材もロクに見学させてもらえるわけもなく、いきなりネタを振られ、カメラマンと2人で取材に行くわけです。
もちろん、どう進めていいのか分かるわけがありません。
そんな状況にも関わらず、
トップニュースや、当日取材の長めの枠まで任されるようになりました。

そこで私は、周りの期待に応えることができなかったのです。
それを機に周りが私に下した評価は、
『あいつは使えない』

それ以来、
アナウンスの仕事が激減しました。

私に回ってくるのは
誰かの代理や、若手なら誰でもいいもの。

更には、番組的にはあまり重要ではないネタの記者業務や雑用ばかりが振られるようになりました。

多分、会社も私の使い方に困っているんでしょう。

確かにこれは努力を怠った私の責任が大半です。
でも、さすがに雑用や本業でない記者業務ばかりで体力を奪われ、
本当にやりたいアナウンスの機会を全然与えてもらえていない。

挙げ句の果てに、
連日続く上司からの罵倒。
早朝・深夜勤務が他の人の倍近くあり、
連休も月に一度あるかないかの明らかにキツ目のシフト。

お前はもうこの先もダメだと思うよ?

そう言われた翌日。
もう疲れて、笑うことができなくなり、
ついに心療内科への通院が始まりました。

と、ここまでは暗い日記になってしまいましたが。

私も出番があまりないことに甘えて、
勉強を怠っていたんですよね。

確かに、アナウンスは現場を積んで上手くなるものではあるけれども、
そればかりに甘えていては絶対に上達しない。
出番が少ないからこそ、日頃から勉強をして、
様々な表現を身につけておくことや、
時事問題への自分なりの考えを持っておくこと。
それは、出番があろうがなかろうができますよね。

出番があるからやるのではなく、
出番がないからこそしっかりと準備をする。

それに、記者経験をしなければ、
どこが重要なのか?という目線でニュースに向き合えていなかったかもしれないというのは、常日頃思うところで。

そして、多くの人に情報を発信するという立場上、
発信する前に、物事をよく確認するようになりました。

決してこの数年は無駄ではなかった。
アナウンサーとしては全く成長はできていませんが。(笑)

でもそれは、努力を怠った自分にも責任はある。

やるべきことに集中して、
次のステップにいける力を今は身につけて行こうと思います。

追伸
私が元気ないのを見兼ねて、他部署の憧れの人がご飯に連れて行ってくれました。
これもまた、偶然の産物ですね。