こんにちは
OLIVEです
今回は「鉄道開業150周年記念！JR東日本特急乗り継ぎ旅」のPART2を書いていきます
前回は特急湘南10号で新橋駅に到着したところまででしたね
今回はいよいよ新橋発のあの列車に乗車します
その列車は…
鉄道開業150周年記念列車
この列車は鉄道開業150周年を迎えた2022年10月14日に日本初の鉄道が開業した新橋〜横浜(現桜木町)間を現代のハイグレード車両、E655系「なごみ」で走るという列車です
鉄道開業150周年という大きな節目となった今年ですが、これまでビックイベントはそんなになく、盛大なイメージもあまりありませんでした
しかし、150周年の当日なら何かあるだろうと思っていました
やはり有力なのは、新橋〜桜木町間を特別列車が走るということで、SLやELが特別列車として当日、新橋〜桜木町間を走るのかなと予想していました
そうなった場合、チケットはかなりの争奪戦になるだろうと思われますが、挑戦したいとも思っていましたが…
実際、当日に特別列車が新橋〜桜木町間を走ることは当たっていました
しかし、車種は予想外のE655系「なごみ」
驚きと共に、そうきたかという気持ちでした
という気持ちでした確かに現代で、SLなどを都心で走らせるのはなかなか大変なことですし、E655系ならば走らせる上で支障もありません
初めはそれが理由かと思っていましたが…
鉄道開業時の調べていると、もっと立派な理由があることに気付きました
今から150年前の1872年10月14日に日本の鉄道の1番列車が発車しました
その1番列車はなんとお召し列車だったのです
実は鉄道開業の日とされている10月14日に走ったのはお召し列車1本だけで、本格的に旅客営業を始めたのは翌日の10月15日からだったようです
つまり、現代のお召し列車用車両として使われているE655系は、日本の鉄道の1番列車を再現する今回の記念列車の車両として適任だったということが分かりました
そう考えるとかなりのビッグイベントのように思える今回の記念列車、E655系も好きな車両の1つですし、チケット購入にチャレンジしてみることにしました
今回の鉄道開業150周年記念列車のチケットは、イベントの告知もあまり大々的に行われなかったことも影響したのか、予想していたほど争奪戦にはならず、チケット完売まで7分ほどかかりました
みどりの窓口等でのチケット争奪戦はたいてい秒単位で完売するので、101席という席数の割には時間がありました
みどりの窓口での販売ではなく、びゅうのツアーという形で販売されたことも関係しているのかもしれません
とにかくそのおかげ
で、私もチケットを買うことができました
で、私もチケットを買うことができました長くなりましたが、ここまでが乗車までの経緯です
当日の様子に戻ります
受付上にはこんな掲示もありました
今回のツアーはE655系「なごみ」に乗車して、日本の鉄道の1番列車が走った新橋〜桜木町間を走行します
その際には、品川電留線、高島線など普段の旅客列車が走行しない区間を通り、できるだけ当時の走行区間に近いところを走行します
桜木町駅に到着後は、そのまま根岸線を走行、これも普段は旅客列車が走らない東海道貨物線に乗り入れ、国府津駅へ向かいます
そして、国府津駅から国府津車両センターに入区、国府津車両センターでは、下車してE655系と鉄道開業150周年記念ヘッドマークをつけた現在の東海道線の主力車両、E231系とE233系の撮影会に参加します
撮影会後は再びE655系に乗車し、国府津車両センターを出区、国府津駅からは東海道線を走行し、新橋に戻ってきます
このように盛りだくさんな内容のツアーとなっていますが、今回の「鉄道開業150周年記念！JR東日本特急乗り継ぎ旅」の特急列車にひたすら乗るという主旨に合っているのかというと微妙なところだなと思っていたのですが…
記念に貰った行程表では鉄道開業150周年記念列車の列車種別は特急電らしいです
なのでこれも特急列車ということで(笑)
他にも乗車票とネックストラップをいただきました
乗車票は当時の表記を再現したもので歴史を感じますね
ネックストラップはE655系と鉄道唱歌の一節が書かれたオリジナルデザインとなっており、素晴らしい記念品ですね
さて、受付を済ませ、いよいよ新橋駅のホームへ
今回の鉄道開業150周年記念列車は東海道線の下り列車が使用する新橋駅1番線から発車します
新橋駅には待避線がなく、事前にアナウンスされていた出発時刻の9:33の前後の列車を見ると、9:28発と9:35発でした
過密ダイヤで待避線のない都心の駅でどうやって記念列車への乗車やセレモニーをやるのかは私の気になったところで、セレモニーはやらないのかなとも思っていましたが、9:30に入線し乗車とセレモニーを3分間で行うという想像を超える神業で対処されてましたね
時間に正確で、安全性の高い日本の鉄道ならではのセレモニーになったと思いますし、過密ダイヤで待避線のない都心の駅という記念列車の発着には向かない駅であろう新橋駅発着にこだわり、セレモニーも行うという鉄道開業150周年記念列車への力の入れように感動しました
とにかく時間がなく写真がブレてますが(笑)、新橋駅では滅多に見ないであろう団体表示も撮りました
そして、E655系「なごみ」入線
マジョーラ塗装の美しい車体を眺めつつ、停車時間も短いのですぐに乗り込みます
前回撮り忘れた(笑)座席の写真も今回はちゃんと撮りました
他にも色々撮ってきたので、ホームページのE655系のページもより詳細に更新しようと思います(笑)
そして9:33、新橋駅長の出発合図の後、汽笛の音がうっすらと車内に響くと、列車は新橋駅を出発
E655系もあんな音が出せるのかと感動しました
車窓に映るセレモニーや報道陣に驚きつつ、列車は新橋駅を後にします
そして、密かに期待していた車内チャイム
E655系の車内チャイムは、おそらくJR東日本の特急列車標準のチャイムしか今まで使用しておらず、私もそれ以外を聴いたことありませんでした
しかし今回は、鉄道開業150周年記念列車
もし搭載されているのなら鉄道唱歌のチャイムを聴きたいななんて思っていると…
車内に流れたのはオルゴール版の鉄道唱歌
事前に録音したものを流したのか、185系あたりの装置を持ち込んで流したのか、まさかのE655系に搭載されていたのか…
どれが正解なのかはわかりませんが、E655系で鉄道唱歌のチャイムが流れたという事実に感動しました
その後の車内放送も記念列車にふさわしい素晴らしい放送でした
そして、列車は最初の停車場所である品川電留線に停車
品川電留線は、東京機関区、品川客車区、田町電車区と東京の鉄道車両が多く在籍していた車両基地の名残です
現在は主に東京、品川発着の列車の車両を停めておく電留線として機能しています
この電留線傍に開業した新駅、高輪ゲートウェイ駅の工事の際に、150年前の鉄道が走行していた高輪築堤が発見されました
当時は品川〜新橋間に鉄道を敷く土地もなく、海の上に築堤を作り、その上に線路を敷くことで対処したと言われており、日本初の鉄道は世界的にも珍しい海上を走る鉄道だったようです
高輪築堤はまさにその跡で、150年経った現在も列車はほぼ変わらぬ場所を走っているということが分かりますね
鉄道開業を語るのに欠かせない高輪築堤傍の品川電留線を列車は発車
次の停車駅は品川駅です
各駅に停車する際に車内放送が流れるのですが、その放送はなんと各駅の駅長による車内放送で、これも貴重な機会でした
そして品川駅に到着
品川駅では臨時ホームとなる8番線に停車
停車時間を多めにとり、8番線ホームも締め切ることで新橋では難しかった撮影時間となりました
鉄道開業150周年記念列車E655系「なごみ」です
いつ見ても存在感のある車体ですね
実は1872年10月14日に日本初の鉄道が開業する前の1872年6月12日、日本の鉄道は品川〜横浜(現桜木町)間で仮開業しています
あくまで仮ですが日本の鉄道の起点とも言える駅であり、品川駅では新橋駅の出発セレモニーで使われたパネルとレッドカーペットが用意されており、撮影することができました
出発セレモニーの雰囲気が蘇りますね
ホームの電光表示板にも鉄道開業150周年記念列車の文字が出ました
反対側の5号車の写真です
先頭部は1号車とほとんど変わりませんが、5号車の方を撮るのは初めてですね
写真撮影を楽しんだら、再びE655系に乗車し、品川を出発します
するとここでなんと、JR東日本の駅長だけでなく、品川駅に乗り入れているJR東海、京急の駅長もお見送りに来てくださいました
会社間を越えたサプライズに鉄道開業150周年の盛り上がりが伝わってきますね
品川駅から列車は品鶴線に入ります
品鶴線は品川〜鶴見間を結ぶ東海道本線の支線で、蒲田、川崎を通り鶴見へ向かう本線と異なり、西大井、武蔵小杉、新川崎を通り鶴見へ向かう路線です
品鶴線という名も旅客営業では用いられず、旅客営業では横須賀線として案内されています
西大井、武蔵小杉までは横須賀線の列車と同じ線路を走行した列車は、ここで貨物列車が使う線路へ転線
次に停車したのは新鶴見信号場です
新鶴見信号場はJR貨物の貨物列車が使用する信号場で、東海道貨物線、武蔵野南線、南武貨物支線と3本の貨物線が乗り入れており、貨物列車の要所として使われています
貨物列車の他にもJR東日本の配給列車なども使用する首都圏の中でも大きな信号場の1つです
ここでも、JR貨物の職員の方々が手を振ってくださり、鉄道150周年の盛り上がりを改めて実感することができました
新鶴見信号場を出発した列車は品鶴線を引き続き走行し、鶴見駅へ到着
鶴見駅とは言っても、ホームのある京浜東北線の線路ではなくその奥の貨物線の線路です
鶴見駅は日本初の鉄道が新橋〜桜木町間に開業した際に、その途中停車駅として開業した歴史ある駅です
ここでも駅長を始めとした駅員の皆さんによる横断幕でのお出迎え&お見送りがありました
停車中にはE261系サフィール踊り子が横を通過
E261系も美しい塗装なので、このツーショットはなかなか華やかだったのではないかと思います
そして停車時間を利用して記念品とお弁当が配布されました
今回の鉄道開業150周年記念列車の記念品は鉄道開業150周年記念列車の記念乗車証でした
日本の鉄道開業時の車両である1号機関車と日本の鉄道開業150周年記念列車の車両であるE655系の写真付きの台紙にイラスト付きのプレートがセットされています
この並びを見て、改めて今回の鉄道開業150周年記念列車の車両はE655系がベストセレクトだと思いました
確かにSLを始めとした現在走る古参車両も歴史ある車両ではありますが、古くても数十年前の車両であり、(難しいと思いますが)大宮の鉄道博物館の1号機関車を走らせるならともかく、どんなに古い現役の車両を使ったところでそれは150年前の車両ではありません…
それならばいっそ、現代の車両を走らせた方が150年間の鉄道の進化を感じることのできる記念列車としてふさわしい列車になるのではないか、そしてその現代の車両の代表としては(デビューから15年経ってはいますが)現在のお召し列車用車両としても使われるE655系がふさわしいのではないかと思いました
そう考えると、まさにE655系の鉄道開業150周年記念列車は、ベストセレクトだったと思います
ちなみに裏は国鉄時代を彷彿とさせる「なごみ」のサボでした
非常に凝ったデザインですね
さて、鶴見駅を出発した列車は高島線に入線します
高島線は鶴見〜桜木町間を結ぶ東海道貨物線の支線で、東海道線より海沿いを走ります
途中横浜駅を通ることもないので、150年前の鉄道が走っていた経路により近い路線です
もちろん、普段旅客列車が走行することはない路線なので貴重な機会でした
個人的には、いつも東海道線や横須賀線の車窓から見ていて上の方へと伸びていくあの高架線の先はどうなっているんだろうと気になっていた路線なので今回の走行は楽しみでワクワクしていました
と気になっていた路線なので今回の走行は楽しみでワクワクしていました実際、高速道路の下をくぐり、高速道路と並走し海沿いへと走っていく高島線はとても見ごたえのある車窓で面白い路線でした
高島線内では、途中東高島駅に停車、その後は地下をくぐり桜木町駅へと向かいます
そして列車は日本初の鉄道の終点、桜木町駅に到着
桜木町駅は、横浜駅として1872年6月12日に日本初の鉄道駅の1つとして仮開業し、1872年10月14日に日本初の鉄道の終点駅として正式に開業しました
路線が延伸された後も主要駅として機能し続けてましたが、現在の東海道線と根岸線の位置関係から想像がつくように、桜木町駅から西に向かうにはスイッチバックが必要でした
そのため、スイッチバックが不要な位置へ横浜駅は移転、その際に駅名を桜木町駅へと変え現在に至ります
現在、JR桜木町駅を発着する列車は京浜東北線や横浜線の列車のみですが、それでも1日に600本以上もの列車が発着する主要駅としての機能は変わりません
個人的にも、よく利用していた馴染み深い駅なので、桜木町駅が鉄道初の駅の1つというのは嬉しいですね
さて、ここで恒例の乗車は…
E655系「なごみ」のカププラ
この前の記事にも載せましたね
もちろん自作です
時間がない中作ったのですが、それっぽくはなったと思ってます(笑)
(笑)桜木町なので、ランドマークをバックに撮りました
このカププラに関しては後日また書きます
さて、桜木町駅に到着し日本の鉄道の1番列車の再現となった鉄道開業150周年記念列車ですが、まだまだ鉄道開業150周年記念列車の旅は続きます
しかし、想像以上に記事が長くなってしまったので(笑)、きりのいいここで1回区切ります
次回は、鉄道開業150周年記念列車の旅の続きを書いていきます
ではまた
OLIVE