え~、近日といいながら、だいぶ間があいてすみません…
みなさん、こんばんは

では予告通り水生昆虫採集旅行について、書いていきたいと思います

今回の採集旅行のきっかけは、父の知り合いの方が住んでらっしゃる所が大変自然豊かだという話を聞きまして、そこなら水生昆虫が豊富なのでは
と思い立ったことでした。

前の採集旅行の記事にも書いたように、私は幼少期にミズカマキリなどの水生カメムシ類、ゲンゴロウなどの甲虫類などに強い憧れを持っていました。
しかし、私の今までの水生昆虫採集は近所の川でアメンボを取ったことから始まり、一度採集旅行に行くもマツモムシ&ヤゴのみと、まあ悲惨なものでした

そして前にこのブログに書いたとおり、そのマツモムシ&ヤゴのみの場所(の近く)にもう一度行ってみたところ、念願のミズカマキリ、さらにはクロゲンゴロウの幼虫の採集に成功しました

そして今回、狙いを定めたのはゲンゴロウ類をはじめとした水生甲虫

思えば、私がこの目で見たゲンゴロウと名のつく虫はその採集旅行でのクロゲンゴロウの幼虫のみ。そして残念ながらその幼虫も成虫まで行き着くことはできなかったので、私はゲンゴロウ類の成虫を見たことがないんです

さて、具体的な狙いとしては、本当に自然豊かな場所らしいという話は聞いていたので、
もしかしてホンゲンが…
と思ったところで、
いや、そんなに甘くはないだろう。期待してとれなかったらヤダからなあ…
と思いつつ、
でもひょっとして…
なんて思ったりして(笑)
とまあ、グダグダですが、一応今回の狙いは最低でも大型種のなかでまだ採りやすいクロゲンか、ガムシということで、あわよくば…なんて感じにし、家族で東日本某所に2泊3日で採集に行ってまいりました

なので今回はpart1~3という形で日ごとに記事にしたいと思います

採集に夢中だったので写真が少なめですが(笑)
と

前置きが長くなりましたが(笑)まずは1日目

午前中に現地に到着した私たちは早速、行動を開始

狙いはもちろん、ゲンゴロウ類がいるため池

ゲンゴロウ採集用の自作トラップも用意し準備は万端

すると人家のすぐ近くにもかかわらず、ホテイアオイのような水草がある水路のようなところを発見

しかし両側はコンクリート張りでゲンゴロウはまず期待できないような場所…
一応覗いてみると、父がミズカマキリを発見、採集しました

正直、えっ、こんなあっさり…?というのが感想(笑)
初めてとったときはあんなに苦労したのに…
ミズカマキリがあまりきれいじゃない環境にもいることや、採集難度は高くないということは知ってましたがいくらなんでもあっさり過ぎる…(笑)
するとホテイアオイから1匹の虫が離れて泳いでコンクリートまで移動していくのが目に入りました

これは…?と網ですくうと…

家の水槽で取った写真かつ、見づらいものですみません…
オオコオイムシです

もちろん野生のコオイムシ科は初めてお目にかかりました



しかし卵をしょっていないとこうも印象が変わるとは…
その後も網を入れると、オオコオイムシが成虫幼虫共に大量に入ります

まさにコオイムシの宝庫(笑)
採集難度こそ低いと言われているミズカマキリ&コオイムシですが、こうもあっさり採れるとこれから行く池はもっと期待できるのでは
、と思ってしまいます


このあとの池めぐりもあるので、この場所ではオオコオイムシ成虫の7匹を持ち帰りで、あと
は逃がします…
そして車で池めぐり

最初の池は開けた場所にある池、水面がジュンサイで覆われています

早速、網を入れようと岸辺に行くと…
何かが岸からピョンとはねて池にポチャと入っていきます。
カエルです、おびただしい数のカエル(笑)
そしていざ掬うと中に入っていたのは…
ヤゴ

おそらくギンヤンマのヤゴでしょうか…ヤンマのヤゴすら採れないところに住んでいる私は少し喜んだのですがこの後採れるのはヤゴばかり…
水生昆虫採集でヤゴがあまり相手にされないわけがわかった気がしました(笑)
結局この池ではヤゴしか取れず

やはり水面が覆われている池はよくないのかな、と思いつつ次の池へ

次の池では水路と池の両方を掬ったのですが水路ではまたオオコオイムシが…
こちらでは珍しくもない様で…(笑)
そして池ではなにやら小さな甲虫がとれました

小型サイズのゲンゴロウかと、思い水を入れたケースに入れると…
水面をスイスイと…
ミズスマシですね…
飼育もできそうにないので逃がします…
結局、ここでも何も収穫はなし

次の池もスカで、その次の池には大量のミズカマキリが、目に確認くらい泳いでました

掬ってみると、なにやら小ぶり…
どうやら幼虫のようでせっかくなのでこれを4匹採集、持ち帰ります

その後、ケースの中で羽化をしてしまったようで無事成虫になったのですが、それでもずいぶん小ぶりでしかも呼吸管が短い

この特徴から考えるに、これは…

ヒメミズカマキリですね

ミズカマキリより貴重な種なので捕れるとは思いませんでしたし、ラッキーでした

そしてその後、いろいろな池を周りましたが全てスカ…
この日最後の池に行きます

外見はこんな感じ


岸のあたりは底に水草がある程度で、水底が見えるくらい水もきれい
です。

池の中央部には水面から葉と茎の一部だけ出した水草が大量に生えており、水面を覆いつくしてます。
これはなかなか良さそう

と網を入れると、小さなサンショウウオが

これは今までの池にはないパターンだったのでますます期待



大きなヤンマが飛び交っており、ヤゴも結構います

そして網になにやら小さな甲虫が入ります

早速つまんでケースに入れると、あの特徴的な後ろ足を使って泳ぎはじめました

やっと小型サイズですが、ゲンゴロウと名前につく昆虫を採集できました



こちらが写真です


ヒメゲンゴロウですね

ホントに小さいですが動きはまさにゲンゴロウそのものです



そしてここで思い出すトラップの存在…
結局スカの池ばかりで使い時がなかったのですが、使わない手はありませんのでここに仕掛けてみることに

池の手前に1ヵ所、そして横の森から投げ入れる形で水草に覆われた中央部に1ヵ所、合計2ヵ所に浮かべる形で仕掛けました

その後はひたすら池の手前を掬うと、ヒメゲンが入っていきます

結局4匹の採集に成功



この池は比較的近場にあったのでトラップの回収は翌日にして、この日は引き上げることに…
といった感じで初日が終わりました

結果はまあ、悲惨なものに…

収穫
ヒメミズカマキリ4匹
オオコオイムシ7匹
ヒメゲンゴロウ4匹
だけ



さて、2日以降巻き返しはあるのか


ではまた

DD51 北斗星