ゴールデンウィークになると、道が混むので、ついつい外に行きたくなくなり、ドラッガーを読みたくなるというのが一年の行事になりつつあります。
運営することで、さらにしみいるドラッガー
こんなきっかけの言葉をもらいました!
ありがとう!
組織は目的でなく手段である。したがって問題は、「その組織は何か」ではない。「その組織は何をなすべきか。機能は何か」である。
マネジメント 基本と原則 p 9 P.F.ドラッガー
存続と健全さを犠牲にして、目先の利益を手にすることに価値はない。逆に、壮大な未来を手にしようとして危機を招くことは無責任である。今日では、短期的な経済上の意思決定が環境や資源に与える長期的な影響にも考慮しなければならない。
マネジメント 基本と原則 p 10 P.F.ドラッガー
真のマーケティングは顧客からスタートする。すなわち現実、欲求、価値からスタートする。「われわれは何を売りたいか」ではなく、「顧客は何を買いたいか」を問う。
マネジメント 基本と原則 p 17 P.F.ドラッガー
イノベーションとは、人的資源や物的資源に対し、より大きな富を生み出す新しい能力をもたらすことである。
マネジメント 基本と原則 p 19 P.F.ドラッガー
利益の持つ機能とは何か?
1 利益は成果の判定基準である。
2 利益は不確定性というリスクに対する保険である。
3 利益はよりよい労働環境を生むための原資である。
4 利益は、医療、国防、教育、オペラなど社会的なサービスと満足をもたらす原資である。
マネジメント 基本と原則 p 21 P.F.ドラッガー
「われわれの事業は何か」を真剣に問うべきは、むしろ成功している時である。成功は常に、その成功をもたらした行動を陳腐化する。
マネジメント 基本と原則 p 25 P.F.ドラッガー
大きくなると懸命でないという上限もある。市場を支配すると惰眠をむさぼる。自己満足によって失敗する。市場を支配すると、組織の中に革新に対する抵抗が出てくる。外部の変化に対する適応が危険なまでに難しくなる。市場の側にも独占的な供給者に依存することにねづよい抵抗が出てくる。
マネジメント 基本と原則 p 30 P.F.ドラッガー
市場の8割を占めることは気持ちのよいことかもしれない。だが、100の8割は250の5割よりも小さい。供給者が一社の場合、市場は100でとまる。製品の用途を勝手に決め込む独占的供給者の想像力不足によって限界が設けられる。供給者が複数の時、一社では想像もできない市場や用途が発見され、開発される。市場は急速に250へと拡大する。
マネジメント 基本と原則 p 31 P.F.ドラッガー
市場において目指すべき地位は、最大ではなく最適である。
マネジメント 基本と原則 p 31 P.F.ドラッガー
良質の人材と資源を引き寄せることが出来なければ、企業は永続できない。産業全体としても、その衰退の最初の兆候は、有能でやる気のある人間に訴えるものを失うことである。マネジメント 基本と原則 p 32 P.F.ドラッガー
人にとって、働くことは重荷であるとともに本性である。呪いであるとともに祝福である。それは人格の延長である。自己実現である。自らを定義し、自らの価値を測り、自らの人間性を知るための手段である。未来学者がユートピアとして描く労働のない社会は本当に実現するかもしれない。しかしそのとき、人は人格の危機に直面する。労働の必要がなくなるとの予想を裏付ける兆候が皆無であることは幸運とすべきである。
マネジメント 基本と原則 p 59 P.F.ドラッガー
今日のところ、連邦分権組織に勝る組織構造はない。最大の利点は、明日を担うマネジャーの育成にある。連邦分権組織だけが、やがてトップマネジメントの責任を担うべき者を育成し、テストできる。この一事だけでも、連邦分権組織は他のいかなる組織構造よりも優れている。
マネジメント 基本と原則 p 210 P.F.ドラッガー
物体の表面積は直系の2乗倍、容積は3乗倍の割合で増加する。・・・この表面積と容積に関する法則は、規模と複雑さの間に密接な関係があることを意味する。組織が大きくなれば、その中身の大部分は外部環境から遠ざかる。そのため、組織の生命に不可欠な栄養素を供給すべき内部機関が複雑になる。こうして規模は複雑さを左右する。逆に、複雑さもまた規模を左右する。
マネジメント 基本と原則 p 236 P.F.ドラッガー
小さな組織は、大きな組織には出来ないことが出来る。小さな組織は、小さいだけでなく単純である。反応が早く機敏である。資源を重点的に投入できる。
マネジメント 基本と原則 p 236 P.F.ドラッガー
一人の人間が本当によく知ることのできる人間の数が、最大限12人から15人である。
マネジメント 基本と原則 p 237 P.F.ドラッガー