僕なりの意見を・・・・・・・


やはり医療界には大きな枠組みでの変革が必要でしょうね。

医師としての立場からするともう少し違った問題が目に付きます。


2030年には、65歳以上が人口の半分を占めると言われる日本では、絶対的に医療にかける予算が不足します。そこで診療報酬を削減するわけですが、診療報酬の削減はすなわち大病院での医師に賃金カット、超過勤務などに跳ね返ります。

また情報の流通により訴訟のリスクが集中し多くの人が危険を伴うような難しい手術をやりたがらなくなるでしょう。
そしてこれまで地方の基幹病院に勤めていた勤務医は、それを嫌ってどんどん開業していくでしょう。
特殊技能を持った人が、開業して風邪ばかりを見るので、勤務医は相対的に未熟な医者が多くなり、さらに不信がまして行くと思われます。


これは未来のことではなく、現状起こっていることです。

すなわちここ数年でこの傾向は全体のながれになってしまうところまで来ています。


”おぼれていない人にしか、おぼれている人を助けることができない”
と常々おもっています。

すなわち、医師、医療従事者が不十分になることは、国民全体に跳ね返るデメリットですね。


おぼれていない医者を作るためにはどうすればいいか?
1 確かに診療報酬を決める権利は国にあるということになっています。それは、レストランで出される料理の値段を国が一律に決定していることと同じです。


提案1
難易度の高いものにはより高い診療報酬をつけて、医者が技量を磨くように誘導すること。


2 専門家をそれなりに処遇していかないと、最後にみんな重症患者を見れなくなってしまう人ばかりになるでしょう。それは日本医療の横並び主義、がんばった人とがんばらない人を同じに扱うところから問題が生じているのだと思います。


提案2 
みんながやりたがらない科の給与を相対的に高くすることで均衡をはかる。(今は5じぴたで帰る皮膚科医と24時間働く心臓外科医では給与が同じ)


3 医師・看護師以外でもできる事務作業を徹底的になくす&秘書的な人にやってもらい最終医師がチェックしサインする。


提案3
”ザ・ゴール”的アプローチ。

ボトルネックはすべて医師の診察、指示なので、そこに触媒をかける。


提案4
医師の数を増やす。
足りないものを増やせば、淘汰がおき、いいものだけがのこる。

そうして燃え尽きている先輩を見るにつれ、つらい科に行く人はどんどん減っていくでしょう。


以上を速やかに行った方がいいと思います。

どの科でも人では不足しているわけですし、医者を育成するスピードは、おそらく患者総数の増加より遅いです。