子育てののはなし

 

親が子どもに影響を及ぼせる期間には、タイムリミットが存在すると思っています。

おそらく、生まれてから小学校低学年までの間に、その子どもがどんな子になるかが決定されます。

 

輝いているいい子どもの一つの条件として“自分の事が好きである”という事があります。それは心理学用語で言うところのSelf-esteemという考え方です。

 

自分の事が好きであるか、嫌いであるか。それがほぼ人生のあり方を決めてしまうといっても過言ではない。

自分の事が嫌いな人はどうなるか。

まず、自分のやっていることはすべて嫌いで、毎日は楽しくない。

他人からほめてもらっているときも、自分自身の事を認めていないので、そのほめ言葉をそのまま額面どおりには受け取らない。

お世辞言われているんじゃないかとか、そんなことはないと否定をしてしまう。

逆にけなす言葉は効率よくその人に伝わってしまう。

もともと自分はたいした人間じゃないと思っているから、けなす言葉には強い説得力を感じてしまう。

 

これが、自分の事が好きな人ではまったく逆の事が起こる。

自分の事が好きだから、ほめ言葉はダイレクトに伝わる。さらにやる気が出て、さらに工夫しようとする。

けなされても、自分の事を信じれるから、けなしことばは無視しようとする。

 

これが、日常すべての事に関して行われる心理的フィルターである事を考えると、その及ぼす影響は、仕事のみならず、人間関係、恋愛関係、親子関係すべてに関連して行くのです。

 

だから子育ての最大の目的は

“自分の事が好きな子どもを作る事”

まずこれが最終、最高の目的です。

 

どんなトピックスでそれに望むかはそれほど問題ではない。

運動であろうと、勉強であろうとトピックスには依存しない。

 

自分の事が好きな子は、“できるようになる事”=“成長する事”に関して前向きになります。

 

自分の事が好きな人を成長させることは簡単です。

自分の事が好きなので、さらに自分の事を好きになれるようなことはとても楽しく感じられる。例えば、走るのが好きな人でがんばっていた子が、いったん勉強に打ち込み始まるとものすごいスピードでできるようになります。

 

走ることに関して、持っている自信、成功戦略を勉強にも当てはめるからです。

 

そして何より、がんばる事で報われることを知っている。

 

がんばって報われる体験=成功体験を持つ人は、次に何かをやるときも成功したいと思う。

 

多かれ少なかれ、仕事を一生懸命にやっている人は、自分の代表作という成功体験をもっています。どんなことでもいいから、それをする事でうまく行き、次ぎもまたがんばろうと思うことです。これを心理学の世界では“成功中毒”と呼んでいます。

 

中毒と言う言葉は強い言葉ですが、これまでの成功の結果、次も自分なりにがんばってうまくやりたい。そしてさらに自分自身の事を好きになりたい。これが“中毒”とその状態の事を形容しているものです。

いったんこの状態になれば、残りの人生自分と言う素材を最大限に使うために常に目標を持って努力し、さらに楽しく、充実した人生を送るようになります。

 

逆にこれがないと、がんばる意味がわからないし、やりたいとも思わない。このような状態に陥ってしまいます。

 

それを決定するまでの時間が、生まれてから、小学校低学年までではないかという印象があるのです。

 

そういうように育だてられてきたのだなあと感じます。 

やるならばがんばりたいと思ってしまうし、目標を立ててしまう。

かくいう自分もある意味成功中毒。 

↓娘です。

成長してきました。